mixiユーザー(id:16007959)

2017年04月16日19:27

335 view

『「茶の湯」の密室 神田紅梅亭寄席物帳』愛川晶

真打・山桜亭馬伝が妻・平田亮子の友人の依頼で、福島県いわき市の仮設住宅の集会所で落語会を開き『茶の湯』をやったところ、初めて落語を聴いたという素人の少女に噺の矛盾点を指摘される。
そこを修正するための一環として、亮子が出かけた茶会で不思議な密室に出くわしてしまう。

前作で師匠の馬春が高座復帰したので、ここでこの物語は終わったのかもしれないと薄々感じ、愛川さんご自身もそのつもりでおられたらしいのですが、嬉しいことに続きが出ました。
それにしても、初めて聴いた落語の矛盾点に気づくとは!この少女、ただ者ではありません。
私なんて、ただただ笑っているだけですよ。

ミステリとしてはもちろん、落語も楽しめ、人々の心の動きも繊細に描かれている物語ではないでしょうか?
まだまだ続きそうなのも、嬉しいところです。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年04月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30