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2017年04月15日22:42

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名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)

毎年春の恒例行事、劇場版名探偵コナンの新作。

今回は「百人一首」がテーマになっているので、アクション少なめで大人しいのかな?と思っていたら、さにあらず。

手に汗握るアクションはもちろん出てきますので、退屈はしません。

きちんとツボは抑えていて、良い意味で安定感がありました。

この作品の見どころは、サブタイトルに「恋歌」とあるように、短歌を絡めて恋愛を描いているところ。

作品の主人公は、服部平次の幼馴染みの遠山和葉と言っていいでしょうね。

カルタクィーン候補の紅葉と和葉の、いろんな意味でのバトルがとても面白いw

百人一首といえば、昨年公開された広瀬すず主演作品「ちはやふる」が記憶に新しいところですが、見ていてそれを彷彿とさせるところもありました。

「しのぶれど 色にいでにけり…」などの、一度は耳にしたことがある有名な短歌が出てきます。

小さな子供には分かりづらいところですが、短歌の意味は恋愛の微妙な機微を表現していて、大人の方が面白く鑑賞できるでしょうね。

クライマックスで、事件の発端になった「過去の出来事」の真相が明かされるシチュエーションが見事。

真相が明かされた時に、犯人が自らの本当の間違いを後悔するところは、往年の日本の推理ミステリーのようでした。



狸が劇場のチケット自動販売機で、いつも通りの手続きをしていたら、「座席指定」の画面で思わず指が止まってしまった…。

オセロゲームなら、絶対「黒」が勝っているような場面。

「白」を探すのが大変でしたよ、本当に…。

小さな子供さんが映画を見ていて、飽きてくると騒ぎ出すのは良くあることですが、コナンくんのシリーズでは不思議と皆さんは全員が行儀正しい。

作品恒例のエンドロールの後の「おまけ」と、シリーズのファンなら絶対気になる「次回予告」まで、観客が席を立たずに見ているのには、いつもながら驚かされますなw

「男はつらいよ」のようなマンネリ感を期待する観客もいると思いますが、この作品の百人一首や、自衛隊のイージス艦などの普段興味を持たないテーマを取り上げるところは、知的な好奇心をくすぐられます。



上映終了後、劇場が明るくなってから、見ていた人達が行儀よく列を作っていました。

狸は行列に並ぶのが嫌いなので、皆が全員出て行くまで席に座って待機。

作品を見ていた人達が笑顔で感想を話していたのを聴いていて、作品より面白かったw


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