ギズモード・ジャパンの記事によると、
九州大学が研究する高強度鋼が注目されているそうです。
この新しい鋼は骨の構造からインスピレーションを受けたそうで、
骨の持つ、階層的な微細構造を応用する事でヒビが入っても広がらない鋼を実現させたそうです。
この研究は私達の生活に大きな影響を与える可能性があります。
金属は長く重さに耐える事で金属疲労を起こし、破壊されたりします。
新しい手法では、複数のレイヤーで鋼が構成、
一つのレイヤーで疲労破壊が起てもそこだけに留められます。
それぞれのレイヤーが異なる強度を持つ事で、全体強度を高める事が可能たそうです。
この鋼は繰り返し利用する事から生じる微小な亀裂に対しての耐久度が、
他の種類の鋼と比較しても一番高かったそうです。
疲労破壊に対する耐久度の高い、高強度鋼が生まれる事で、
建築物や乗り物が安全になるだけでなく、
これまでに不可能だったデザインが可能になるかもしれないし、
耐久度を保持するために必要な鋼の量が減り、製造コストが下がる可能性もあります。
この手法は鋼に限られるわけでは無いようで、
他の種類の合金に応用できれば可能性は広がる。と、記事は結びます。
動物によって、骨の構造にもいろいろあるのでしょうが、
そこら辺りの差はどうなのでしょうね?
研究が進めば、飛行機用は鳥の骨、重機ならゾウとか、結構ありそうな気がするのですが。
逆に人工骨とかにも応用される日が来るのでしょうね。
今の飛行機はカーボンになりつつありますが、
カーボンに対抗できるアルミとかもできたら面白いですね。
今回画期的なのは既存のものを強化でき、コストの面が明るそうな事ですね。
自然って偉大。
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