京都新聞によると、日本人とカナダ人では、
瞬間的に物を見る時の着眼点が異なることが、京都大の研究で分かったそうです。
文化の違いが視覚認知に差をもたらしているのではないかと。
これまでの研究で、思考や推論は文化差で違いが生じることが示唆されています。
この思考のような複雑な脳の処理とは異なる
単純な視覚認知において、文化差が影響するかは不明でした。
日本で生まれ育った18歳以上の日本人と、カナダで生まれ育った18歳以上のカナダ人に対し、
多くの短い線分から1本の長い線分を探し出す課題と、その逆の課題。
多くの垂直な線分から傾いた1本の線分を探し出す課題と、その逆の課題
―を課し、答えるのにかかった時間を計測したそうです。
結果、長さを扱った課題では、日本人が回答時間が小さかったのに対し、カナダ人は大きく。
傾きを扱った課題では長さの課題とは逆の結果が出たそうです。
日本人でもカナダで数年暮らせばカナダ人と同傾向になる事も別の研究で判明、
視覚認知に文化差が影響する可能性が高いと推測されます。
視覚認知に文化差をもたらしている一つの候補は文字だが、まだ明らかではないそうです。
まあ、どう考えても文字認識から来るようにしか思えませんがねえ。
ローマ字には斜めが認識の差異になっている文字が多いのは確かですし、
日本語は突き出るとか出ないとか、上の線が長いとか、
長さが認識の差異になる場合が多いです。
字の祖先を辿って行けば日本語は象形文字だし、
ヨーロッパだと楔型文字とか見ていくと分かりやすい気がします。
絵が元の日本語に比べ、明確な記号化文字のアルファベットは
角度のバリエーションで記号を多様化させる必要があったのでしょうね。
これは、面白いので、アラビア語やタイ語とかマイナー言語に拡げてほしいものです。
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