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2017年03月20日13:37

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インパルのマーラー

ハーモニーホールふくい大ホール
3月16日

指揮:エリアフ・インバル
 ピアノ:上原彩子
 管弦楽:ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
【曲目】
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 マーラー:交響曲第1番「巨人」

https://www.hhf.jp/events/archives/6


久々に演奏会に行ってきた。

ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団というのは、聞いたことがない名前。
これ、ベルリン交響楽団が名前を代えたものだった。かつて旧東ドイツのベルリンで、クルト・サンデルリンク指揮の下、ブラームスの交響曲全集などで、重厚な音楽を奏でていた、
あのベルリン交響楽団。

<ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団ホームページ>
https://www.konzerthaus.de/en/konzerthausorchester
<楽団のツィッター>
https://twitter.com/_Konzerthaus

しかも、指揮がエリアフ・インパル。
自分は彼の指揮したマーラーのCDは持っていないが、フランクフルト放送響との「夜の歌」には思い入れがある。
ブルックナーは大好きで、第8番の原典版の演奏は、インパルを超えるものがないと思っている。

インパルは今年80歳。
でもステージに立つと、年齢を感じさせない。

自分の席は、バックステージの指揮者正面左寄りぐらいの位置だったので、
指揮者の指揮ぶりはテレビ中継のカメラ位置と同じくらいにきれいに見えた。
ピアニストはうまく見えないかもなーと思っていたら、しっかり見えた。

ベートーヴェンの皇帝では、上原彩子が、結構オケの方を見て協調させていたのが
見て取れた。
きれいなピアノで、堂々とした仕上がりになっていた。

上原さんのツィッター
インパルと一緒の福井での写真が掲載されている
https://twitter.com/ayako_uehara_pf

コンサート・マスターは、日本人女性。
日下 紗矢子。
2008年から就任しているとは。
弦楽器の音色がまろやかでつやつや。

<日下所属事務所のサイト>
http://www.melosarts.jp/28
<本人のブログ>
http://sayakomomo.exblog.jp/
(更新されていない)

マーラーの「巨人」。
インパルは、指揮棒を「皇帝」の時の細いのから、太いのに換えていた。
暗譜。
時折彼のハミングが聴こえる。
的確にキューが出ていて、気持ちがいい。

緊張感がずっとあって、最後に爆発・開放されたような
「一週間分の便秘が一気に解消したかのような爽快な演奏」

なんともびっくりしたのは、第1楽章と第2楽章の間を続けざまに演奏していたこと。
その第2楽章では、節のつけ方が独特明確で、舞曲らしさがあふれ出ていた。

低弦の響きの重厚なこと。木管の響きの美しさ。金管、特にホルンは
自分の席からはぎりぎり見えるくらいだったけど、パワフルなのに、きれいだった。

肉厚なマーラーであり、第2楽章も含めて絶えず緊張感を感じさせていた。

ハーモニーホールふくいの音響は、すばらしかった。
見えないハープやティンパニなどの打楽器群、反射板で反対側に指向性がついているピアノの音色も実によく届いた。

自分の拍手の音もステージによく響いたみたいで、第1ヴァイオリンの人がこちらを振り返って見ていた。

インターネットのニュースサイト「Daily News Agency」(DNA)のアートとデザイン部門で、福井県立音楽堂が「世界の美しいコンサート・ホール」の一つとして、国内で唯一選ばれたというだけは
あって、夜の外観は、シドニーのオペラハウスみたいにきれいだった。
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