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2017年03月05日23:50
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ウルトラマン80 30周年記念“奇跡の”ファン感謝祭 幕間話〜3枚目ヒーローなるものの考察〜
!!この日記は、２０１０年１０月９日に、新橋の博品館で開催された、表題のイベントの内容をまとめたものです。
mixi内部からみんなの日記に公開範囲を広げるにあたって、内輪的な物言いをしていた部分や、デリケートと判断した部分などは編集しています。
また、イベント、ならびにレポート執筆から６年半ほど時間が経過していることもあり、この時点での自分の認識や、現在、公になっている事実などが異なる可能性があることをあらかじめお断りしておきます。
以上の部分を踏まえてお読みください。!!
日記タイトル
「地球人プラス宇宙人♪な先生（ウルトラマン80 30周年記念“奇跡の”ファン感謝祭 個人的徒然雑記・幕間話）」
宇宙から来た大学生？そりゃマシンマンだ（挨拶
かっこつけてもヘッピリ腰で、だけど本当は正義のヒーロー、悪人どもの怖い敵。
80イベントレポートの幕間話として「3枚目ヒーロー」というのを考察してみたい。
これは同時に、どうして自分の好みが「教師編＞後半の子供続々登場編＞UGM編」かという理由の説明にもなると思う。
まず、三枚目ヒーローを「普段はカッコ悪いけど、いざという時にはカッコいいもの」と大雑把に定義する。
で、この「三枚目の中身」というのが意外と分類が多くなる。
パターンとして
� ー造和臺僂弊擇貅圓覆里世�、日頃はわざと駄目人間を装っている
�◆‘団蠅諒�野にのみ突出した能力を発揮するが、それ以外の分野は駄目な人間
�� 別世界の人間（故に舞台となる世界の背景を知らずに天然でおかしなことをしでかす）
�ぁ〜任両�態も駄目人間なのだが、他者への思いの強さを力に変えることができる
�ァ〇伊臾榲�な要素を保ったまま事件を解決してしまう
大雑把に分類するとこんな感じかな？それと、特撮ものにありがちなんだけど、
�Α〜任両�態は完全な三枚目、変身すると別人
というのもある。
以下、自分の記憶に検索をかけてみて、パッと思い浮かんだものだけをリストアップしてみる。ってか、そうでもしないと本当に分類がキリがなくなるし、分類することがこの文書の主旨ではないので。
�，蓮▲織ぅ�ーマスクこと伊達直人、タイガーマスクII世こと亜久竜夫、必殺の中村主水、天空剣士こと桔梗月太郎が自分の記憶の中で思い浮かぶパターン。シティーハンター冴羽僚もこれに近い…かなあ？あと、RX初期の南光太郎は実はこの路線を狙ったのではと思える節があるし、破裏拳ポリマーこと鎧武士が演じきった見事な駄目人間っぷりも忘れがたい。
�△蓮∈廼瓩世肇泪鵐�「D-LIVE」の主人公、斑鳩悟がこれだと思う。ゲームセンターあらし、遊戯王など、少年マンガの王道とも言える主人公像だな。あ、考えたらドラえもんののび太もこのパターンに近いぞ。
��。冴えないという意味では、スーパーマンことクラーク・ケント、ファイバード火鳥勇太郎、マシンマン・高瀬健もここに分類されるか。彼らは、地球（に限らないけど）の文化を知らないが故に、その文化に馴染んでいく過程を見る楽しみを視聴者に与える。
�ぁ�キン肉マン、ぬ〜べ〜など、これも少年漫画の王道と言えるキャラ。個人的に�△箸蓮峪�て非なるもの」だと思っているけど、その解説も面倒なのでパス（おい。
�ァ８朕妖�に好きなもの。例えばマジンガーＺのボスはこの典型。ボスがいないとヤバかったパターンもかなりあるし、冴えないながらも命がけで仲間を守る姿は「男」そのもの。
そして、�Α�アイアンキング、ジャスピオン、ジバンあたりがこのパターンかな。物語展開として「主人公の持つ三枚目的要素と二枚目的要素の二面性は重視されることなく、『そういうものがいる』と割り切らせた上でバラエティ豊かな敵を用意するパターン。
さて、ここまで分類してみたところで、ウルトラマン80＝矢的猛がどこに分類されるのだろうか、と考えてみると、実は矢的猛は「どこからも微妙に外れた存在」なことに気付く。
猛は基本的にはM78星雲からやってきたウルトラマンで、ウルトラセブンやウルトラマンレオ、ウルトラマンメビウスなどと同様に「ウルトラマンが人間に化けた」パターンだ。そこだけ見れば上記分類に基づくと猛は��…なのだが、猛は、あまりに地球人としての生活に馴染みきっている（まあ、それ自体はセブンもレオも同様。メビウスはそうでもなかったけど、ダンとゲンには『地球人として知っていて当たり前のことを知らずに周囲が不思議がる』描写はほぼなかった。そこいらをユリアンこと星涼子が補った感はあるが）。DVDのライナーによると、猛の人物像は
故郷は浜名湖畔、アパートで独身生活を送っており、オレンジジュースが大好きで毎朝飲み、昼食は決まってオムライスを食べる
のだそうだ。
DVDのライナーにも、「これをウルトラマン80が考えたと想像すると微笑ましい」と書いてあり、全くその通りだと思う。
前にも書いたけど、基本的に矢的先生は冴えない描写がかなり多い。2話のエピローグでファッションが「あんな先生どうでもいい」などと微妙にヒドいことを言っていたり、落語にも「矢的先生にできることは説教くらいのものだ」と8話で言われている（8話は、遠足の話で、80が怪獣を倒さなければみんな食べられていた可能性を考えると、随分恩知らずな台詞ではあるが）。
何だかんだ言われつつも、生徒から好かれており、結果論だけど、感謝されていたことだけは間違いなさそうで、それがメビウスでの「思い出の先生」の話に通じるワケだな。
まあ、それはともかく。
確かレオも、物語開始時点（だから、セブンがマグマ星人にやられた時点）の3ヶ月前に地球に来ていた（記憶がおぼろげなので間違っていたらゴメン）って言っていたし、猛も恐らく、80の第1話開始の数年前から地球に潜伏していたのではなかろうか（マイナスエネルギーの調査のために地球に来たってメビウスで言っていたしなあ）。その間で、地球の、さらに言えば日本の文化についての知識を同時に吸収し、恐らく大学などに編入して教員免許を取ったのではないだろうか。先のDVDのライナーではないが、オムライスが好きという設定も、地球に来て何気なく口にしたものがとても美味しくて…などと想像がどんどんと膨らんでいく。
矢的猛、マイナスエネルギーの調査をするの図。
猛が自分がウルトラマンであることで周囲に不審がられたのは、6話で咄嗟に「ボクはB型だ」と誤魔化したところくらいかな？さすがに自分の血液型（と、同時に日本人が異様に血液型というものに興味を示すこと）には想像が及ばなかったか、などと考えてみる。
ともあれ、矢的猛は地球での数年の予習（？）を経て教員免許を取得し、それと時期を同じくして怪獣が出現したため、UGM隊員としても働くこととなり、そしてアルマ曰くの「新米ウルトラマン」としても活躍することになったのだ。
で、宇宙人の地球人に対する教育、みたいな風に捉えると、スーパーマンのような上から目線で地球人に「与える」みたいな風になりがちなんだけど、矢的先生は、自分自身の性格が元からそうなのか、本当に「一生懸命→一所懸命」に事に当たる。心は超人ウルトラマンではなく（ここいらは、当時の裏設定『ウルトラ兄弟候補生で、地球での活動は実技試験のようなもの』というのも影響しているのかも）、駆け出しの教師のそれであり、だからこそ頑張ろうとする。その姿勢は正に「人間」そのもの。
他の「三枚目的キャラ」は、飄々としていたり、必死で自分を悪く装ったり、利己に走った結果として大活躍してしまうだけだが、矢的猛と他の三枚目キャラとの違いはここにあって、行動規範は人間のそれであり、でも、純然たる宇宙人であり、変身すれば超人ウルトラマンとして（しかも事実上無敗の）怪獣を蹴散らす存在、という意味で、三枚目の人物像としては当時水準でも新しく、しかもこれ以後類似する人物のいない独自のものになったのではないかと思う。
と、同時に、自分がUGM編をつまらないと思う理由は正にそこで、「人間・矢的猛」の持っていた面白さがUGM編になったと同時に薄れてしまったのだ。教師編は路線変更すべくして路線変更したもの（路線変更自体は不可避だった）とも思いはするのだが、でも、人間矢的猛の魅力がこれ以後薄れたのもまた事実で、それがとても寂しく、だからこそ、子供を（というより、子供とその周囲にいる大人を）主人公に据えたことで、人間矢的猛の魅力が再び引き出されるようになった後半の子供編が自分は大好きなのだ。
相変わらずまとまりがないけど、とりあえず、矢的猛の三枚目っぷりは他に類をみないオリジナリティの高いものであったこと、UGM編は、確かに特撮としての評価は高いけど、同時にそれが矢的猛というキャラクターの魅力を奪った感が否めぬものである、というのが一介の80ファンの主張。
mixi内部からみんなの日記に公開範囲を広げるにあたって、内輪的な物言いをしていた部分や、デリケートと判断した部分などは編集しています。
また、イベント、ならびにレポート執筆から６年半ほど時間が経過していることもあり、この時点での自分の認識や、現在、公になっている事実などが異なる可能性があることをあらかじめお断りしておきます。
以上の部分を踏まえてお読みください。!!
日記タイトル
「地球人プラス宇宙人♪な先生（ウルトラマン80 30周年記念“奇跡の”ファン感謝祭 個人的徒然雑記・幕間話）」
宇宙から来た大学生？そりゃマシンマンだ（挨拶
かっこつけてもヘッピリ腰で、だけど本当は正義のヒーロー、悪人どもの怖い敵。
80イベントレポートの幕間話として「3枚目ヒーロー」というのを考察してみたい。
これは同時に、どうして自分の好みが「教師編＞後半の子供続々登場編＞UGM編」かという理由の説明にもなると思う。
まず、三枚目ヒーローを「普段はカッコ悪いけど、いざという時にはカッコいいもの」と大雑把に定義する。
で、この「三枚目の中身」というのが意外と分類が多くなる。
パターンとして
� ー造和臺僂弊擇貅圓覆里世�、日頃はわざと駄目人間を装っている
�◆‘団蠅諒�野にのみ突出した能力を発揮するが、それ以外の分野は駄目な人間
�� 別世界の人間（故に舞台となる世界の背景を知らずに天然でおかしなことをしでかす）
�ぁ〜任両�態も駄目人間なのだが、他者への思いの強さを力に変えることができる
�ァ〇伊臾榲�な要素を保ったまま事件を解決してしまう
大雑把に分類するとこんな感じかな？それと、特撮ものにありがちなんだけど、
�Α〜任両�態は完全な三枚目、変身すると別人
というのもある。
以下、自分の記憶に検索をかけてみて、パッと思い浮かんだものだけをリストアップしてみる。ってか、そうでもしないと本当に分類がキリがなくなるし、分類することがこの文書の主旨ではないので。
�，蓮▲織ぅ�ーマスクこと伊達直人、タイガーマスクII世こと亜久竜夫、必殺の中村主水、天空剣士こと桔梗月太郎が自分の記憶の中で思い浮かぶパターン。シティーハンター冴羽僚もこれに近い…かなあ？あと、RX初期の南光太郎は実はこの路線を狙ったのではと思える節があるし、破裏拳ポリマーこと鎧武士が演じきった見事な駄目人間っぷりも忘れがたい。
�△蓮∈廼瓩世肇泪鵐�「D-LIVE」の主人公、斑鳩悟がこれだと思う。ゲームセンターあらし、遊戯王など、少年マンガの王道とも言える主人公像だな。あ、考えたらドラえもんののび太もこのパターンに近いぞ。
��。冴えないという意味では、スーパーマンことクラーク・ケント、ファイバード火鳥勇太郎、マシンマン・高瀬健もここに分類されるか。彼らは、地球（に限らないけど）の文化を知らないが故に、その文化に馴染んでいく過程を見る楽しみを視聴者に与える。
�ぁ�キン肉マン、ぬ〜べ〜など、これも少年漫画の王道と言えるキャラ。個人的に�△箸蓮峪�て非なるもの」だと思っているけど、その解説も面倒なのでパス（おい。
�ァ８朕妖�に好きなもの。例えばマジンガーＺのボスはこの典型。ボスがいないとヤバかったパターンもかなりあるし、冴えないながらも命がけで仲間を守る姿は「男」そのもの。
そして、�Α�アイアンキング、ジャスピオン、ジバンあたりがこのパターンかな。物語展開として「主人公の持つ三枚目的要素と二枚目的要素の二面性は重視されることなく、『そういうものがいる』と割り切らせた上でバラエティ豊かな敵を用意するパターン。
さて、ここまで分類してみたところで、ウルトラマン80＝矢的猛がどこに分類されるのだろうか、と考えてみると、実は矢的猛は「どこからも微妙に外れた存在」なことに気付く。
猛は基本的にはM78星雲からやってきたウルトラマンで、ウルトラセブンやウルトラマンレオ、ウルトラマンメビウスなどと同様に「ウルトラマンが人間に化けた」パターンだ。そこだけ見れば上記分類に基づくと猛は��…なのだが、猛は、あまりに地球人としての生活に馴染みきっている（まあ、それ自体はセブンもレオも同様。メビウスはそうでもなかったけど、ダンとゲンには『地球人として知っていて当たり前のことを知らずに周囲が不思議がる』描写はほぼなかった。そこいらをユリアンこと星涼子が補った感はあるが）。DVDのライナーによると、猛の人物像は
故郷は浜名湖畔、アパートで独身生活を送っており、オレンジジュースが大好きで毎朝飲み、昼食は決まってオムライスを食べる
のだそうだ。
DVDのライナーにも、「これをウルトラマン80が考えたと想像すると微笑ましい」と書いてあり、全くその通りだと思う。
前にも書いたけど、基本的に矢的先生は冴えない描写がかなり多い。2話のエピローグでファッションが「あんな先生どうでもいい」などと微妙にヒドいことを言っていたり、落語にも「矢的先生にできることは説教くらいのものだ」と8話で言われている（8話は、遠足の話で、80が怪獣を倒さなければみんな食べられていた可能性を考えると、随分恩知らずな台詞ではあるが）。
何だかんだ言われつつも、生徒から好かれており、結果論だけど、感謝されていたことだけは間違いなさそうで、それがメビウスでの「思い出の先生」の話に通じるワケだな。
まあ、それはともかく。
確かレオも、物語開始時点（だから、セブンがマグマ星人にやられた時点）の3ヶ月前に地球に来ていた（記憶がおぼろげなので間違っていたらゴメン）って言っていたし、猛も恐らく、80の第1話開始の数年前から地球に潜伏していたのではなかろうか（マイナスエネルギーの調査のために地球に来たってメビウスで言っていたしなあ）。その間で、地球の、さらに言えば日本の文化についての知識を同時に吸収し、恐らく大学などに編入して教員免許を取ったのではないだろうか。先のDVDのライナーではないが、オムライスが好きという設定も、地球に来て何気なく口にしたものがとても美味しくて…などと想像がどんどんと膨らんでいく。
矢的猛、マイナスエネルギーの調査をするの図。
猛が自分がウルトラマンであることで周囲に不審がられたのは、6話で咄嗟に「ボクはB型だ」と誤魔化したところくらいかな？さすがに自分の血液型（と、同時に日本人が異様に血液型というものに興味を示すこと）には想像が及ばなかったか、などと考えてみる。
ともあれ、矢的猛は地球での数年の予習（？）を経て教員免許を取得し、それと時期を同じくして怪獣が出現したため、UGM隊員としても働くこととなり、そしてアルマ曰くの「新米ウルトラマン」としても活躍することになったのだ。
で、宇宙人の地球人に対する教育、みたいな風に捉えると、スーパーマンのような上から目線で地球人に「与える」みたいな風になりがちなんだけど、矢的先生は、自分自身の性格が元からそうなのか、本当に「一生懸命→一所懸命」に事に当たる。心は超人ウルトラマンではなく（ここいらは、当時の裏設定『ウルトラ兄弟候補生で、地球での活動は実技試験のようなもの』というのも影響しているのかも）、駆け出しの教師のそれであり、だからこそ頑張ろうとする。その姿勢は正に「人間」そのもの。
他の「三枚目的キャラ」は、飄々としていたり、必死で自分を悪く装ったり、利己に走った結果として大活躍してしまうだけだが、矢的猛と他の三枚目キャラとの違いはここにあって、行動規範は人間のそれであり、でも、純然たる宇宙人であり、変身すれば超人ウルトラマンとして（しかも事実上無敗の）怪獣を蹴散らす存在、という意味で、三枚目の人物像としては当時水準でも新しく、しかもこれ以後類似する人物のいない独自のものになったのではないかと思う。
と、同時に、自分がUGM編をつまらないと思う理由は正にそこで、「人間・矢的猛」の持っていた面白さがUGM編になったと同時に薄れてしまったのだ。教師編は路線変更すべくして路線変更したもの（路線変更自体は不可避だった）とも思いはするのだが、でも、人間矢的猛の魅力がこれ以後薄れたのもまた事実で、それがとても寂しく、だからこそ、子供を（というより、子供とその周囲にいる大人を）主人公に据えたことで、人間矢的猛の魅力が再び引き出されるようになった後半の子供編が自分は大好きなのだ。
相変わらずまとまりがないけど、とりあえず、矢的猛の三枚目っぷりは他に類をみないオリジナリティの高いものであったこと、UGM編は、確かに特撮としての評価は高いけど、同時にそれが矢的猛というキャラクターの魅力を奪った感が否めぬものである、というのが一介の80ファンの主張。
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