月並みなタイトルで始まった戯曲は、思考の先に様々な景色を浮かび上がらせる。
単純だったオチに変化が加わる。
そこへたどり着くまでも、様々な事があるのだろう。
単純な言葉で始まり。
その言葉が情景を生み出し始める。
そういえば、昔、軽く戯曲の書き方を習った時も講師が言ってたっけ。
タイトルを決めさえすれば、言葉なんか自然に生まれる。
そして登場人物が勝手に動き出すと。
今日、それを思い出した。
書けば書く程、動き出す情景と人物達。
タイトルは月並みでも、彼らの物語は劇的に変化していく。
そしてそれは積み上げられ終わる。
そこに導くのは言葉。
まぎれもなく、彼(彼女)らの言葉。
多分私は、書記官のようなものなのかもしれない。
言葉を記す。
そう思いかければ幸せなのにな。
こだわる事が間違いで、多分、楽しめば良い。
多分、私が敬愛する作家はそうしていたような気がする。
ある程度の思惑は有れど、それ以上に好きだったんだろうと。
言葉をつぐむ事が。
何だかその人の心に触れたようで楽しかった。
今日はそれで十分。
また明日。
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