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2017年02月11日11:54

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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」 ん、と思う

ハリウッド版「ゴジラ」(14)の監督、ギャレス・エドワーズが監督しただけあって、
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」は、楽しめる映画だった。

父親と再会する場面での雨の暗い場面は、いかにも彼らしいと思う。
あの暗さは、「ゴジラ」の中にもあった暗い場面と同様。

その後の場面での南国の島を思わせる明るさとの対比がいい。
何よりも、私はAT-ATが大好きなのである。

ただし、ドニー・イェンを起用しながら、あの程度しか動かしていないことには大いに不満が残るし、
だいたい、主役のフェリシティー・ジョーンズにはあまり魅力を感じない。
亡くなったキャリー・フィッシャーにあった、がらっぱち要素だとか、
「フォースの覚醒」のデイジー・リドリーのどこなく漂う気品だとか、
そういう特徴があまり感じられず、あまりに平凡なのが残念。

それは反乱軍の諜報部員役のディエゴ・ルナにしても同様で、もっとやらかしてくれてもよかったように思う。

そういったことが積もり積もって、全体像としてはセンス・オブ・ワンダーに欠ける仕上がりになってしまったように思う。

センス・オブ・ワンダーは、SFとして、びっくり、とか、たまげた、とかいう感覚。

スター・ウォーズには、そういう感覚がないと。
砂漠の中の都市が破壊されたり、南国の島がとかって、どうしてもリアル・ワールドを想起させてしまう。

デス・スターの描写の違いが端的に表している。
「新たなる希望」では、あまりにあっけらかんと、惑星が破壊されてしまうのに対して
まだ開発途中だという設定からか、今回のデス・スターは、ビームを放った後の効果は遅延して現れている。
そこを描くことでサスペンスを盛り上げようとしているのが、今回の映画だけど、
どうしてもビキニ環礁での核実験だとか、リアルワールドによっていってしまう。

余談だが、NHKの「精霊の守り人」も、全くセンス・オブ・ワンダーがなくて、
面白味を感じない。綾瀬はるかはすごいと思うのだけど。

なんだろう、昔風にいえば、「○○決死隊」だなあ。

ちなみに、音楽が当初発表されていた、アレキサンドル・デスプラから
マイケル・ジアッチーノに代わっているが、それほど印象に残る仕事にはなっていないのが
たいへん残念だ。

調べてみたら、そういうことだったの・・・
<大丈夫?『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』音楽作曲者が交代へ>
https://oriver.style/cinema/rogue-one-replace/

<SWスピンオフ「ローグ・ワン」作曲家がマイケル・ジアッキノに変更>
http://eiga.com/news/20160926/10/

トニー・ギルロイは、脚本としてクレジットされているけど。
「ボーン」シリーズの脚本家で、「ボーン・レガシー」(12)では監督している。

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