感情に揺さぶられる事なく。
思考に縛られる事なく。
ありのまま。
静けさの中に、音が漏れる。
ただただ規則的に。
それにあわせて目を閉じる。
さまざまな音が耳を伝わり脳に響く。
自分が放つ音、辺りから生まれる音。
それはやがて混ざり合い、同化する。
あたかも一つの音であるかのように。
いや、別なのではない。
同じ時間軸に存在する音である限り、同じ。
全てが同化したと感じた時。
私は世界となる。
世界は私であり、私は世界である。
でも、世界のすべてを動かす事はできない。
あくまで世界の一部ではあっても、全てではない。
だけど、世界にはなれる。
今日も私は呼吸する。
静かに、ただ静かに。
世界である事を確認する為、その一部である事を知覚する為。
それを忘れない為に。
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