どん八食堂夜光店を目指す

　ネットをだらだら見ていて、職場の少し先にあるどん八食堂夜光店に行くには、ということがちょっと気になってきました。



　職場の先というぐらいなので、毎日の通勤ルートを少し延伸すればいいといえばいいのですが、これはいつもの行き帰りの塩浜陸橋(a)の昇り降りをなぞる必要があって、あまり気が進みません。
　ちなみにこちらは過去に保存した塩浜陸橋の画像。







　先というところがミソでもあって、目的のお店は夜光の交差点を行ったところにありますから、産業道路を通らず、大師道（国道409号）を東へひた走れば、ここでは貨物線が地下に潜っているので陸橋などなく、その先で南下すれば交差点にたどり着くことができます。



　しかし、こちらはこちらのルートで南側は大師道と産業道路の交差点が自転車では通れないとか、もう一方の北側は大師インターチェンジの出入口を横切るので歩道橋を昇り降りしなくてはならないとか、これはこれで面倒くさい。

　ちなみに、大師インターチェンジの出入口の歩道橋そのものの画像はありませんが、こちらは歩道橋から見下ろしたある日の出入口の光景。



　まあ、そんなもんだよなと諦めかけた私の脳裏にひらめいたのが、河川敷沿いを行く第三のルートです。けっこう遠回りになりますが、産業道路の下をくぐれるはずだし、もちろん、貨物線をまたぐための陸橋もありません。河川敷沿いの道はサイクリングのために整備されていて、交差点も信号も踏切もないのでノンストップで飛ばすことができます。



　そうとなると実際に行ってみたくなるのが人情というもので、さっそく出かけてみました。



　すると、産業道路と交わる寸前のところで道は二手に分かれ、左はそのまま産業道路・大師橋に接続しているのですが、右に行くとその下をちゃんとくぐれるようになっていたのです(b)。やった、成功!

　なぜか途中でどん八殿町店(c)の前を通ってしまい、じゃあ、夜光まで行かなくてここでもいいじゃんという話になりかけるのですが、殿町店はどん八であって、どん八食堂ではありません。ここには大盛カツカレーはないのです。なので、見なかったふりをしてさらに進みました。南下のルートは大きな工場沿いをずっと行くので、小さな脇道がなく、したがって信号もほとんどなく、河川敷のサイクリングロードと遜色もないほどに順調に進みます。

　そして、ついにどん八食堂夜光店へ到着。時刻はちょうど11時前でメニューからモーニング専用の制限が外れるところで、店主が券売機から昼用メニューも押せるようにプレートを取り去っているところでした。そこで、すかさずお金を投入しますが、メニューそのものは相変わらず点灯せず、ボタンは押せないままです。
　まあ、いいやと思って朝定食を選択しました。その後でやってきた客と店主とのやりとりによると、券売機が時刻もチェックしているらしく、11時にならなくてもモーニング以外のメニューをオーダーできるけど、その場合はじかに現金でやりとりしてくれとのこと。じゃあ、なんで券売機前のプレートを外す手間があるのかといえば、それが厨房の方で準備ができたということなのだと思います。

　どうせ朝定食だったら、殿町店でもよかったじゃんと思ったりもするのですが、それで残念とか後悔とかはちっともそんなことはありません。考えてみると、河川敷のルートで産業道路の下をくぐれるかが今回の最大の山場であって、そこでテンションの頂点を迎えており、その先はただに確認でした。そもそも、別に大盛カツカレーが食べたかったわけではなく、試みとしてルートを探っているうちに思いもしなかったことに気がつき、その時の気分の高揚にまかせてここまで来ただけです。

　朝定食はそばにご飯、納豆がついていました。納豆はパックの小さなものでしたが、朝からこだわりの自家製納豆とかも重すぎる気がするので、味・量・値段・提供速度など、考えうるあらゆる要素について適切に配慮され、きわめてバランスのとれたメニューに仕上がっていたと思います。
　大盛カツカレーについてはですね、今までは弁当を作れなかったりすると陸橋を渡ってすき家に行ってましたけど、今度はこっちに来るのはいいかなと思うので、その機会にでも。

　ここで、なにかしら細かなエピソードを挙げて、場合によってはでっち上げてでも、有意義でしたとか、楽しかったですで締めれば、ブログとして体裁が整うのですが、個人的にはそういうことにさほど意味があると思えないので、せっかく読んでくれた人の読後感などおかまいなく、ばっさり終ることにします。


　そういえば、どん八はお弁当のまみーでりかと同じ資本で、まみーでりかついては京町本店や大黒町店から羽田店、さらに過去にあった店舗のいくつかまで把握しているのですが、一度もお弁当を食べたことはなかったので、今回の朝定食で重荷をおろした気がしました。そもそもなぜ負い目を感じていたのか、そっちが謎ではありますが。

◆おまけ

　今回のルートはいつもの通勤のネックのうち、産業道路と塩浜陸橋を回避できています。行きについては、河川敷へ出るまでの道が多摩川沿いの巨大マンションから大名行列のように続く登校の小学生たちとぶつかるので使えませんが、帰路になら大丈夫と思いました。遠回りルートですが、帰りにはたいていこの道沿いのＯＫストアで買い物するので、それほどロスはありません。
　しかし、実際に試してみると、いかに快速走行が可能とはいえ、距離の伸びが大きすぎ、時間がかかりすぎました。陸橋は本当にしんどいけど、他に較べればまだマシと諦めがつきました。