mixiユーザー(id:4209164)

2016年12月18日11:32

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静かな窓辺から。

息を呑むような静けさ

そして

その息を呑む その人の中で

呼吸している


息を呑むような静けさ

息を呑む人を

別の場所から息を呑んで

見つめている


息を呑むような静けさ

息を呑まない

静けさもない


息を呑むような静けさ

荒々しく

たくさんの煩悩として

息を呑んでいる



息を呑むような静けさ


あの人でも

あの人でも

息を呑むとき



息を呑まないが

完全に息を呑む


そう、あらゆる場所で

息を呑んでいない



そう、あらゆる場所で

息を呑んでいる


たくさんの人が

息を呑まずに

息を呑んでいる


息を生きる自然さに

感嘆さで覆われる


雪は溶け

笹の先から流れていった



ふと振り返ると

さんぜんとした道があり

目を細めて

過ぎ去った道に想いを馳せた



ギョッとしたのは

そこに、ある女の子が

いたからだ


過ぎ去ったと

思った道の上で

楽しく遊んでいる


普通なのだが

普通ではない

過ぎ去ったと思った道に


終わったと思った道に

一紅の光があった


ギョッとした瞬間

進化していた


なんぞこれは

そう

驚きの

なんだこれは



その娘は、

無光の光を放っている



なんだ、この娘は


明らかに違う個性が

あの時代に

確かに輝いていたのだ


霊照の事を

しるすのは、誰も知らない

隠れアイテムを

指差すようなものだ



あの個性に時代を見る



好きで、世界に溶け込んでいた


好きな、世界で遊んでいた


言い当てることが出来ないくらい



彼女は、そこから
来ていた



光に向かう道では

気づかなかった何かが

なんとなくあった


それは、進化の産声

だったのかもしれない。
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