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2016年12月14日08:27

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表現者とエロ

表現行為とエロを抑制すると老化が進むらしい。いわれてみるとまことしやかな格言というのは、この世にごまんと流布されている。言葉や言いまわしといっても所詮は記号の集まりなので、それ自体に真理が宿るとも思えず、耳にするものの体験やら思い込みやらというのがそれらに霊のちからを与えているのだろう。でもまあ、エッチはともかく、たしかになんらかの表現を成しているヒトというのは何時までたっても若く見える(まあエロいヒトもそうなのか)。

表現という意味では日記もそうなのかも知れない。たとえばこのブログなどは、他人様の目に触れる可能性に配慮しながら描いているし、もっとトラディショナルな、たとえば、キッズが毎夜シコシコ描いては、袖机のたからもの入れの奧やらに押し込まれる,ダレがそんなん見るかボケ、という日記ですら同じく。ダレの目に触れなくとも、後に読み返す可能性があるのなら未来の自分に、また、描かれている主人公である過去の自分、描いている今現在の自分自身への表現でもある。なんか面倒臭い書き回しになってきた。なにしろコレ(今描いているこの日記)を描いていれば老けないということか。が最近抜け毛がハゲしい。

先日、飛行機に乗ってこねば疲れてしまうな遠方から友人がやってきた。その遠方とは己の実家のことだが、友人から発せられる久しぶりに地元の言葉を聞くごとに、その遠方感=とともに、過ぎ失われてしまった時の長さについて感じ入った。前回あったのが何時だったのか思い出せないくらいだったので、話は尽きず。高校生の頃の話。長じて大学性になった話。音痴だから生まれてこの方カラオケに行ったことがないという友人と「いやいや大学のころ再開して京都タワー近くのカラオケボックスに一緒に言ったぢゃねえか」という軽い言い合い。あとはどうしようなく口べただったのだが、最近営業部長になったという話(友人が)。などなど。その話の中で、友人が突然こんな話題を差し込んできた。「そういえば最近オレスーパーミリオンヘアー使ってんだよ」。

スーパーミリオンヘアー…テレビショッピングなどで一世を風靡した頭髪用品。主に薄毛の男性をターゲットにし、そのお悩みを解決する、というか悩みからくる心の負担を少なくするというもの。通称ふりかけと呼ばれているのだが、数センチの長さに切られた髪の毛的な物体を集まり。それを頭皮にふりかける。すると一見芳醇な頭髪が乗っかっているような夢を見ることがきる。粉には髪に定着するための何らかの粘着物質が含まれているため風では飛ばない。というヘアケア商品。そんなカミングアウトを話の途中それとなく、しかも切り口的にそういえば、という近所のネコが子供を産んだくらいの口調で語られるのもどうなのか。が、彼としても気を遣ったのかも知れない。本人に、というより自分に(余計なお世話だが)。友人にはそういったツールで世の中を欺いているという後ろめたさ感は希薄で(というかそんなものそもそも必要ではないのだが)、陰湿な感じもなかった。会社でも社長を始めほぼ全社員の知るところになっており、客先の殆どにも周知。その屈託のない降り(ふりかけを)っぷりといじられ得なキャラクターで営業成績は全社トップクラス、社長や部下からの信頼も厚い。なるほど、振るって結果を出すのは野球選手や指揮者だけではないのだ。表現者は何時までも経っても若いというのはこういうことを含むのかも知れない。

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