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2016年12月05日21:11

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佐賀大の持永只仁展

11月19日(土)、佐賀大学美術館で開催の「日本アニメーションの過去・現在・未来」と題するイベントに行きました。
学生アニメーションを特集する「ICAF2016」の巡回上映と「持永只仁と日本の人形アニメーション展」の2つが合体した企画です。

最終日の19日(土)に持永さんのご長女の伯子(のりこ)さんのトークイベントと、人形アニメ作家・眞賀里文子さんのトークイベントがあるというので、車でG君と共に佐賀へ。
場所は佐賀大美術館。新築でピカピカの建物です。
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美術館では1ホール一杯に並べられたガラスケースに持永さんの人形がずらり。写真も撮り放題で大サービスな展示です。
人形は直弟子である眞賀里さんの保全が行き届き綺麗な状態が保たれています。
眞賀里さんといつものハグを交わした後、直々に解説頂きながら拝見します。
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持永さんの元で若き日の川本喜八郎さんが作った人形も。
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壁にもずらりと資料が。ガラスケースの展示の中には「FILM 1/24」で持永さんを取り上げた記事の展示も。
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眞賀里さんご自身の人形の展示もずらり。ここには日本の人形アニメの歴史が凝縮しています。
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岡本忠成作品の人形も。貴重すぎます!
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長編「くるみ割り人形」の人形も。
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眞賀里さんが現在は校長をやっていらっしゃる阿佐ヶ谷の「アニメーションの小さな学校」の生徒さんの作品も。右は生徒作の「杉浦茂」のパーツ。
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途中で時間が来て、すぐ横のホールで行われた持永伯子さんのトークへ。
お相手は佐賀大講師の西村雄一郎さん。
お二人は先頃、持永家の足跡を辿るため旧満州への旅に行かれたのだそうです。
その際の映像をPCで流しながらトーク。
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聴衆に大学生が多くて熱心なことだなと思っていたのですが、実はこの時間、映画評論家でもある西村先生の授業を兼ねており、出席が付く上に、このトークについてその場でレポートにまとめて提出しなければならないという。
この取り止めもない話をレポートにしなければならないとは、ああ、学生でなくて本当に良かったと思いましたよ。
西村先生、板書も全くしてくれないので、満映とか様々な人名とか、書くのにも苦労しそうな。

それはさておき、学生でない我々はすぐ隣の瀟洒なカフェで昼食を済ませた後、美術館に戻ってまた鑑賞を続行。入場無料で出入り自由が有難いです。
フォト これがカフェ。メニューも充実。

そうこうするうち、今度は眞賀里さんのトークタイム。
先に上映した「くるみ割り人形」についての裏話などを面白可笑しく。
会期中に眞賀里さんが行った人形アニメのワークショップの完成作品も数本上映され、これがどれも良い出来。わずか3日で作られたとは思えない生き生きとした小品で感心しました。やはり教え方がお上手なのでしょう。

会期中の先週にはアニメ作家・姫田真武さんのライブと、伊藤有壱さんのトークイベントも行われたそうです。会場には佐賀大の学生ばかりか一般の方々も多く、かなり年配の、佐賀での持永家の縁者の方かと思われるようなお姿もありました。

終了後には伯子さん、眞賀里さんと共に大学研究室での打ち上げにもお邪魔しました。
持永さんについては来年にフィルムセンターの方で何か企画が予定されているとのことで楽しみです。持永さんの貴重な資料の数々はもっと多くの人の目に触れて欲しいものですから。

写真は美術館越しの夕日。ガラス張りの美術館に映えて綺麗でした。
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打ち上げ後に、なり行きで佐賀大の女学生お二人を我が家の車で博多までお送りすることになり、責任重大大緊張のドライブになりましたが、とても感じのいいお嬢さん方で話も弾み、道中は実に楽しかったのでした。

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