三浦しをんさんの「木暮荘物語」を読みました。
築数十年のボロアパート小暮そうを舞台に、そこに住む十人やそれに係る人達の話で、基本的には恋愛とセックスがテーマなのでしょうが、どれも普通のものではなく癖があって面白かったですね(^-^)
特にアパートの大家であるおじいさんの木暮さんが、もうすぐ死んでしまいそうな親友の病室を訪ねた際、その友達から一時帰宅ができた際に奥さんにセックスがしたいと頼んだのに断られてしまったっと告白され、その後友人が亡くなってからその事を思うと自分も猛烈にセックスがしたくなり、どうすればできるかというのをアレコレ思案し行動する様子は面白くもあるものの、歳をとってから同じ様な事態に陥った場合を思うと、同じ男である私としては色々と考えてしまいなかなか複雑な気分になりましたよ・・・・・
あとは、生まれつき妊娠する事が出来ず、その事がきっかけで複数の男性と関係を持ち、ギャル化した女子大学生の所へ、同じ様なギャルの友達が妊娠・出産したものの、相手の男が逃げたので、それを追いかける為にいきなりその赤ちゃんを預けられるという話では、自分が望んでも得られないものへの余りにも無責任な友人達の仕打ちに憤ったり悲しんだりする様子が、普段のギャル生活?とのギャップも相まって非常によく表れており良い話でした( ^ー゜)b
先日読んだ「舟を編む」も良かったですが、この「木暮荘物語」もなかなかに良い作品だと思いましたね(^-^)
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