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2016年11月27日15:50

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奇蹟がくれた数式(THE MAN WHO KNEW INFINITY)


 

 インド人数学者ラマヌジャンと、イギリス人の大学教授G・H・ハーディの友情を描く、実話を基にした人間ドラマ。第一次世界大戦下のイギリスを舞台に、身分も国籍も違う2人の数学者がさまざまな困難を乗り越え、絆を深めていくさまがつづられる。『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテルがラマヌジャンを演じる。(movie walkerより)





実話なんですってね。私も数学は得意でしたが、ラマヌジャンのように「数式が呼びかけてくる」ようなことはありません。次から次へと、新しい定理や公式が勝手に湧き出て来るんだそうです。それはまるで、数字が踊っているように。

時は20世紀初頭。インドで事務員として働くラマヌジャンは、あふれてくる数学の知識を抑えることが出来ず、いろんなものに書き留めていたところ、上司の目にとまり、学者を紹介してもらいます。そろばんを使うより暗算が早かったラマヌジャンは、「我々のレベルではだめだ」と、先進国イギリスの学者を紹介してもらえることになります。彼がしたためた膨大な数式は、イギリスの教授をも突き動かし、やがて1914年、ラマヌジャンはイギリスに呼び寄せられることになります。

学会に発表するには準備不足だと、教授仲間でのチェックに始まり、「カンではだめだ。証明するんだ」「いいえ、教授。数式が浮かぶんです。彼らが私を呼ぶんです」「それではダメなんだ」と、時々諍いながらも間違いを正し、証明の検証を行い・・・。二人の共同作業が始まります。しかし、そのうち第一次世界大戦が勃発。教授の無二の親友が「弾道の計算」のため軍に招集され、ケンブリッジに残って研究しているラマヌジャンにも厳しい時代がやってきます。若い軍人さんたちが「俺たちが戦っているのにぬくぬくと勉強かよ。ヨソモノさんよ」といって道を歩いているだけで殴られることもしばしば。インドに残してきた美しい妻のことも気になります。一刻も早く成功を収めて妻を呼び寄せたい。アセるラマヌジャン。

また、インドとイギリスでの食生活の違いも彼を苦しめます。信心深く生きてきた彼は、動物性のラードや肉を食べることが出来ません。菜食がそれほど一般的ではなかった時代、食べられるものの少なさに悩むこととなります。やがて体調を崩し始めるラマヌジャン。

ラマヌジャンの数学は、独学だったのです。こんなことが可能なんですね。

こんなエピソードが描かれます。一時インドへ帰ることになったラマヌジャンを見送りに来た教授。タクシーについている番号「1729」を見て「つまらない番号だ」と言います。するとラマヌジャンは、「とてもおもしろい番号です。1729は、3乗数2つの和として2通りに表される一番小さな数字です」と言うのです。つまり、12×12×12=1728、1×1×1=1、足すと1729。また、10×10×10=1000、9×9×9=729、足すと1729なんですね。こんなことが一瞬で浮かぶって、なにもの?(笑)

「x3+y3=z3」となる自然数x, y, zが存在しないことはすでにわかっていたそうです。で、通常の数学者なら「乗数を増やせばどうなるか」と考えるところをラマヌジャンは「変数を一つ増やすとどうなるか」と考え、発展させたのだそうです。そして考えついてインドの数学ジャーナルに発表したのが次の数式です。

(6a2-4ab+4b2)3=(3a2+5ab-5b2)3+(4a2-4ab+6b2)3+(5a2-5ab-3b2)3     (wired.jp_Nより)

こんなこと、なんで独学でできるのでしょう。凡人には想像できないのですが、彼は天才ゆえ「見えた」のでしょう。

こんにちにおいても、世界中の数学者たちはラマヌジャンの数式に挑んでいるのだそうです。

しかしながら、「神は二物を与えず」、彼は結核を患い、若くして他界してしまいます。残念ですね、私のような凡人が長々と無駄に生きているのに、神様は残酷だと再認識します。

すっかり「教授役」が身についてしまったジェレミー・アイアンズと、若き「ミリオネア」デヴ・パテルがうまいです。特にデヴは、目力がしっかりと強く「大人の男」になっていてびっくりしました。

お勧めです。

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