あ

何もない白に昔は楽しく色をつけた
笑いながら生き生きと
それがいつの間にか
綺麗な色も重ねる度に汚くなった
あんなに楽しかったことも
憂鬱になった
みんな綺麗に重ねてるのに
自分のは凄く汚く惨めに思える
もう一度やり直したくても
そんなの出来やしない。
日々重ねる色を
終わらせようかと考える事もある
なにも考えず
真っ黒になるまで
塗り続けるか悩む
色はその人の人生
色はその人の夢
色はその人の個性
色は容易く終る
もう一度真っ白になれるなら
今度は違った色をつけたい
それもかなわないから
ただひたすら汚く惨めに色をつける