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2016年11月20日00:34

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オケ老人

主演 杏

主人公の千鶴(杏)は、一度は音楽の道を志したが途中で諦めてしまい、今では高校教師を勤めている。

そんな彼女が、とあるクラシックコンサートの演奏に感動して、再び音楽への情熱を取り戻す。

一念発起して楽団へ入るが、その楽団は名前が似ているだけの素人の老人ばかりの楽団だった…。

問題が多い楽団員たちと共に、千鶴は楽団を再起させることができるのか…?というストーリー。



最近、ごく当たり前のように映画やテレビドラマで見かけていたので、この作品が杏の初主演作品と知った時は意外でした。

ストーリーは音楽がテーマの作品としては、古典的かつ王道。

ちょっとネタバレになりそうですが、とある作品を思い出しました。

主人公の少女が、父親の「名指揮者が率いる名門楽団で演奏をしたい」という夢を叶えるために、「名門楽団に入ることができないなら、自分で楽団のメンバーをして集めて指揮者にきて貰えばいいんじゃないexclamation & question」という荒唐無稽なことを思いつく。

そんな彼女が100人の団員を集めて素人の楽団を結成。

その楽隊が話題を呼んで、本当に指揮者を連れてきてしまう。

これは「オーケストラの少女」という古い作品の概要です。

もちろんストーリーや細かな設定は全く異なりますが、ざっくりとアウトラインを眺めているとリスペクトしている気がします。あくまで個人的な感想です。鵜呑みにしないでください。

タイトルをそのままモジって「オーケストラの老人」では、観客を呼べませんなw


この作品を見た時、劇場は高齢の方が多かった。

作品の前半は、老人あるあるネタ満載で笑えましたw

5分に一回は場内が笑いが起きてました。

その反面、音楽的な感動は無いかなぁ…と、ふと頭の隅を過ぎりました。



千鶴が人気の楽団の入団試験を受けるシーンの演出が面白い。

課題曲はビバルディの「四季」、その中でも人気がある「春」。

バイオリンを弾く千鶴の背景に、楽譜の五線譜が流れます。

それまで等間隔だった音符が、最高潮のところで「ここから楽譜が黒くなる」という千鶴の独白と共に、連なる音符で真っ黒になるところは、いかに演奏が難しいか⁈を映像で表現しています。

千鶴が一人で、自宅でバイオリンの練習をしているシーン。

単純なメトロノームのリズムに合わせて、必死になってバイオリンを演奏していました。

日曜日の朝に放送されている「題名のない音楽会」の司会者、佐渡裕さんも「クラシック音楽は、楽譜通りに正確に演奏することが難しい」とかおっしゃっていた気がする。

実際に楽器を使って演奏している人なら、「あるあるネタ」があって面白いかも?



クライマックスの、エルガーの「威風堂々」。

前半で音楽の面白さを期待できなかったので、楽団の成長が感じられて余計に感動しましたw

ドボルザークの「新世界より」。

「遠き山に陽は落ちて、星は空を散りばめぬ…」、思わず口ずさみながら聴いてました。

面白かったw
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