サン=テグジュペリの「人間の土地」を読みました。
先日行った河井寛次郎展にて、河井寛次郎さんが読まれていた本が何冊か展示されており、この人間の土地(展示されていたのは改題される前の「空の開拓者」でしたが)があったので興味を持ち読んでみた次第です。
内容は大きく分けて飛行機乗りになった時の話と、砂漠での遭難を含めた体験、そして戦争中の話の3つ分かれている自伝的な小説になると思うのですが、日本語に訳されたものを読んでいるので原文がどういう風に書かれているのかは分からないものの、非常に言葉の選択が上手く、またその思想も素晴らしいと思いましたね。
そして、翻訳をされている詩人でもある堀口大學さんの訳が(先ほど書いたように原文を見ていないので想像ですが)、非常に合っているように思え良かったです。
ただ、やはりかなり詩的な表現になっている所があり、正直私には理解しきれない部分もあったのですが、それでも心には伝わってくるものがあり、この本は読んで良かったと思えましたね( ^ー゜)b
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