下戸なんです

開店直後の明治屋で物色し朝っぱらから白ワイン数本をぶら下げながら六本木を歩く。なんてやくざな仕事だなあ、と思うのだが、ちなみにいうと飲みながら徘徊していいるわけではなく、さらにいうと自分は下戸だったりする。とはえロクでもない仕事であることには間違いはなく、宇宙が透けて見えそうな秋空だというのに、地下の空間で人口的なライトにさらされながら汗をかいていた。

もう何年も酒を飲んでいないだろう。とはいえ、やめたのは数年前でかつ、今年は２回飲んだ。２０歳になったら酒をおごっているやる、という約束をしていた女子がいた。なにぶん約束をした時はバリバリ飲んでいた頃なので、そんなことを口走ってしまったのだが。なにぶん他人の都合など留めないワタシ以外皆殺し的な年頃の女子なので、反故できず。かつ、せっかく飲むならカニを食いながら飲みたいということで、とわざわざ上海までいってチンタオビールを飲んでしまった（ちなみに上海ガニは季節ではなく結局食えず）。冬の話。

そして夏。戦後最大級（といわれた）台風が通り過ぎた次の日、台湾に日帰りサーフトリップに行ったのだが、記念写真を撮ってもらったイタリアと台湾のハーフのちょっとゲイっぽいガイが勧めてくれ断れずブラジルビールを口にした（その後はちょっと大変のことになったのだが長くなるので割愛）。

暑さ寒さがそれぞれ際になる季節。飛行機の飛距離ほどレバレッジが効いた季節感のなかで飲んだのは、いずれもビール。やめてしばらくなるが、たまに飲んでみると、やめられないというヒトの気持ちが良く分かる。