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2016年11月17日02:26

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Fantome

宇多田ヒカルの新作「Fantome」にハマっている。
ブランクを全く感じさせない傑作。
だからか(?)帰ってきたぜ、みたいな祝祭感(?)はほぼ皆無。
驚くほど淡々とした内容で、しっとりと聴かせるアルバムである。

何といっても音数が少ない。多分これまでで1番。
そんなミニマムな音空間に、宇多田ヒカルの声が縦横無尽に響き渡り、他の追随を許さない、独自の宇多田ワールドが出来上がっている、という感じ。

特に強く感じるのは、日本語の響きの美しさ。
これまでも宇多田ヒカルは日本語の響きにこだわって音楽作りをしてきたけれど、今作ではそれがさらに際立っている印象がある。
歌詞カードがいらないくらいに歌詞が聴き取りやすいのも、その賜物だろう。
歌詞と一体化したメロディーの素晴らしさも、また格別。
日本語の響きがこれほど心地よく感じられる音楽というのも、そうそうないのではなかろうか。
日本人でよかった、と思えるような、美しい日本語のポップ・ミュージック。
まさにこれこそ本物の「Jポップ」といえるのではないかな、と。

宇多田ヒカルの天才性を改めてしみじみ思い知らされた次第です。



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