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2016年11月16日20:44

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スーパームーン

スーパームーンだったらしい….という話を今日になって聞く。「昨日観た?」と訊かれたのだが実のところスーパームーンの日というのは昨日ではなく、その前の日、つまり2日前。しかしその日は雨天で観ることができなかったので世の中的に話題になったのは昨日だったのだそうだ。自分としては昨日観ていない、というだけでなく、一昨日がそのスーパームーンの日であるということすら認識がなかった。そういえば1週間やら数日まえやらに騒いでいた。そんなニュースやら世間話やらが耳をかすめることはあった。が、気がつくと終わっていた。こんな風にしてどれくらいのスペシャルな夜を気づかずに過ごしてきただろう。

スーパームーンやらというのは最近できた呼び名なのだろう、少なくと自分がベルトにラジオを巻き付けて踏み切りまで駆け抜けた時分にはそんな呼称はなかった。ここ数年だろう。つまり普段よりも大きく見える満月のことらしいが、昔は、満月に大きい小さいがあるということすら認識がなかった。が言われてみるとまああるのだろう。言わずもがな月は地球の衛星であり飽きもせず我々の星の回りをグルグルと回っている。そしてその軌道は「まんまる」ではない、つまりキレイな円ではなかったりするのだろう。ゆえに地球から月までの距離というのは日々変化している。また,これも言うまでもないことだが、月自体は発光せず、太陽の光を反射している。ということは太陽が当たる角度によって、その光量というのも変わっているはず。比較的大きく、そしてわりと日光の跳ね返りがいい。それがスーパームーン。

スーパームーンが取り沙汰される、始めて意識してそれを見たのはたしか3,4年前の初夏だった。当時、とある簡易宿泊施設(昭和的な言い回しをするならタコ部屋)で同居していた、体重100kgの魚屋と見た目ヤクザのタンク船の船長と3人でバーベキューをした。当時、まだ若かったので、また船長はさておき、魚屋と自分は極めてふざけた日々を送っており、ワークホリック的にふざけた事ホリックだった。施設の浴槽に3ダースの赤ワインを入れて入浴してみたり。部屋の壁が気にくわないからといって、ホームセンターでペンキを買ってきて内装を全面ピンクに塗り替えたり、そんなことをしたり、同じテンションで食にかんするイベントなんかもやっていた。焼肉とか鍋とかそしバーベキューとか。スーパームーンの夜はたしか12時間耐久バーべーキューというのをやった。朝までバーベキュー。夕方7時に職場近くの海水浴場に集合しそこから朝7時まで焼きまくり、喰いまくるというイベント。喰っては休み、スーパームーンを眺めたり、船長がギターを奏でたり、波打ち際に行き立ち放尿したりしたものの、ほぼ12時間断続的に喰っていた。

船長のギターはプロ級。マグロ船員時代、船にギターを持ち込み、南太平洋の漁場までやることがないのでずっと弾いていたらしい。上手いのはエレキらしいが、そのよるはなぜか自分の部屋に転がっていた(知り合いが借金のカタに置いていったかなにか)アコギ。月は海に向かった方向、水平線よりかなり鈍い角度の空に浮かんでいた。随分デカイ月だなあ..と思いながら眺めていた。実のところ、その月がスーパームーンだと知ったのは、12間の締めとして焼きそばを料理しては喰らい、お開きにしたあと、帰路、道すがらの民家から聞こえてきたラジオ放送を耳にしたときだった。朝っぱらから陽気に話す日曜日のアナウンサーはこんなことを口走っていた。「みなさん昨日のスーパームーンはご覧になりました」...ってな感じのこと。

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