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2016年11月15日16:56

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ネパール・アンナプルナBC に到着 その4

10月29日(土)

この時期のヒマラヤはポストモンスーンという。
だいたい天気は、午前中が晴天だ。
午後から少し曇ってきて、夜になるとまた星空になる。

でも昨夜から空には雲がかかっている。
天気が悪そうなので、早くから行動することにした。

午前7時、ドバンを出発。
今日はマチャプチャレBCをめざす。

今日からは登りだけ。
昨日までのように下って登り返しがない。
だから少しずつ、着実に進んでいく。

標高3000メートルを過ぎて灌木帯になってきた。
デュラリというところのロッジでランチ。

ここから先はアンナプルナサンクチュアリといって聖域になっている。
訪れた人は肉食をしてはいけない。

困ったなあ。
わたしは肉が大好きなのだ。
昨日まではチキンやマトンを食べまくっていた。

でもメニューを見ると肉こそないけど、チーズ、タマゴ、ミルクがある。
こういうものは食べてもいいらしい。
ホッとしてチーズ春巻きを注文する。

デュラリから上へ登ると樹林限界を越えた。
緩やかな草原の斜面だ。
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午後になり、やっぱり曇ってきた。
霰が降ってくる。
すでに気温が低いから、雨が凍りついているのだ。

冷たい氷の塊に頬を打たれながら歩く。

霧の向こうの丘の上にマチャプチャレBCが見えた。
ロッジに到着したのは4時過ぎだった。
ここは3700メートルだ。
空気の薄さを感じる。
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景色も見えないのでロッジの食堂でお茶を飲みながら時間を潰す。

壁や窓際には、いままで泊まった人たちの寄せ書きなどが貼ってある。
人気のあるコースだから、たくさんの旗やペナントなどが並んでいる。
それが半分以上が韓国人の残したものだ。
ハングルで名前やコメントが書いてある。
もちろんトレッカーの中で韓国人なんて、ほんの一部にすぎない。
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こういうのを見るたびに、韓国人ってアホだなあと思う。
あいつらは自分たちが偉いと勘違いしていて、それを必要以上に主張する。
それでいて、ほかの国の人たちに軽蔑されているのに気がつかない。
韓国人も一人ひとりは普通に気の優しい人ばかりなのに。
集団になるとアホになるのだ。

夜は防寒具を着込んで、ブランケットとシュラフで寝た。
そしたら暑いぐらいだった。



10月30日(日)

昨日とは打って変わり、雲一つない晴天だ。
朝早く起きてモルゲンロートのアンアンプルナを写真に撮った。
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振り返ればマチャプチャレ(6999m)も見える。
マチャプチャレというのは「魚の尻尾」という意味だ。
鋭い岩峰の頂上が双耳峰になっていて、魚の尾びれに似ているからだ。
でもここからだと近づきすぎて、尻尾か何かわからない。
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今日は最後の登りだ。
7時、アンナプルナBCへ出発する。
昨日降った雪が薄っすらと積もっている。
雪山気分で楽しい。
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行程は3時間ほど。
大きな谷の緩斜面を登っていく。
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雪と氷の向こうにアンナプルナBCが見えた。
岩の平原に4つのロッジが建っている。
到着は9時30分だった。
標高は4130メートル。
気温は氷点下だろう。
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ロッジで落ち着いてから散歩に出かける。
高山病にならないためにも少し歩き回ったほうが良いのだ。

ロッジから山側は広い緩斜面が続いている。
岩の殺伐とした原野だ。
正面にアンナプルナ1(8091m)、斜め左にアンナプルナサウス(7219m)、右の切れ落ちた谷底は氷河になっている。
振り返るとロッジの向こうにマチャプチャレ(6999m)。
さらに右横にはシングチュリ(6501m)、左横にはパタルヒウンチュリ(6441m)が聳えている。
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ここアンナプルナBC は6000メートルから8000メートルの山に、ぐるりと囲まれているのだ。
標高が4000メートルを越えているので、どの山の頂上もすぐ近くに見える。
ちょっと登っていけば辿り着けそうな感じだ。
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日本でいうと穂高の涸沢カールに似ている。
スケールはぜんぜん違うけど。

小高い丘の上、氷河に切れ落ちる斜面のてっぺんで記念写真を撮った。
ネパールの山奥、空気の薄さが気持ちいい。


ロッジに戻りランチ。

じつはわたしは、このときお腹の調子が悪かった。
ロッジの食事というのは、どこもデカ盛りだ。
たぶん欧米人の食欲に合わせてあるのだろう。
わたしは貧乏性なので、出されたものは全部食べないと気がすまない。
それで少し消化不良になっていた。

前日に、心配した神奈川在住女がインスタント味噌汁をくれた。
これを飲んだのが悪かった。

わたしは基本的に和食が好きじゃない。
なかでも関東東北の白い色をした味噌汁。
あの白濁湯に塩を入れたようなのを、東日本の人たちは本当に美味しいと思って飲んでいるのだろうか??
飲み慣れない白い味噌汁を飲んで気持ちが悪くなってきた。
普通にネパール料理だけ食べていれば、調子を崩すこともなかったろうに。

ということで、この日のランチは軽くお茶とオムレツだけ。

午後になって、また雲が出てきた。
昼寝をする。

ここは最奥のロッジだ。
原始的な設備しかない。
シャワーもないし、電気もない。
トイレもアジア式の穴が開いているだけのやつ。
景色が見えなければ昼寝かトランプだ。
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目が覚めると日が傾いていた。
雲がなくなっている。
またアンナプルナが見える。
ロッジの横で日暮れを眺める。
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気温が下がってきた。
今夜は氷点下10度ぐらいだろうか。
薄い空気を楽しみながら、ブランケットで暖かくしながら就寝する。
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やっとこの日記もアンナプルナBCまで到着した。
次は最終回。
下山と街での徘徊を書いて終わる予定。
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