金曜日から鼻水が・・・
かぜかと思っていたけど、今日は目もかゆい。
花粉症だ。天気がよくて、ブタクサやらの花が結構咲いたのだろう。
昨日は、オーケストラ・アンサンブル金沢のコンサート
井上道義 指揮
イェルク・デームス ピアノ
ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ビゼー 小組曲「子供の遊び」作品22
ビゼー 「アルルの女」第1組曲、第2組曲
イェルク・デームス、88歳。
普通、耳が遠くなって、音楽家としての活動もきびしくなるように思えるのだが、
ステージに歩いて出てきた時もゆっくりながら、確かな足取り。
この人の小品集のCDも持っているけど、ファンではない。
いやはや、こんなベートーヴェンはなかなか聴けない。
純粋音楽。
パッションが全く感じられない、
無心のすごーくゆったりとした演奏。
井上さんの指揮も合わせるのが大変そうだった。
アンコールのシューベルトの即興曲は、全く同じ傾向の演奏で、無常観が出ていた。
ビゼーの方が、ダイナミックでよかった。
「子供の遊び」の冒頭のトランペット。
「アルルの女」のカリヨン。ホルンが実にいい。演奏後に一部拍手が起きた。
ファランドールでのはじけっぷり。
ティンパニは、ベートヴェンの時は渋い音が出るものだったが、後半は別のティンパニになっていて、快適。ティンパニストはフランソワ・コンベモレルという、フランスの人。
井上氏も前半の演奏で大分予定時間が延びたためか、
なんとなく急いでいるように雰囲気に見えた。
でも、それがきびきびとした演奏につながっていたように思う。
ビゼーを聴いていたら、旋律がバーナード・ハーマンの「めまい」に似ているところに
気がついた。
本日は、石川フィルハーモニー交響楽団の演奏会
ベートーヴェン(マーラー 編)/弦楽四重奏第11番 ヘ短調 「セリオーソ」(弦楽合奏版)作品95
マーラー/交響曲 第5番 嬰ハ短調
指揮 /花本康二
アマチュアとはいえ、大編成のオーケストラ。
指揮者の人もアマチュアだけど、ずっと指揮をやっている人。
演奏会の前説で指揮者の花本氏がマーラーの曲の解説をしているのを聴いて
すごくマーラーを好きで理解していることがわかり、期待が持てる。
ベートーヴェンは、鼻の状態がひどく、薬を飲んだせいで、記憶にない。
ただ、アマチュアのオケとプロのオケで、一番ちがうのは弦楽器だなぁと実感した。
マーラーは、冒頭のトランペットから
丁寧に着実な演奏で、大満足。
ティンパニの響きもすばらしい。
第4楽章アダージェット。ハープの音色も美しい。しっとりとした演奏。
本当にこんな長くてヘンテコなところもある難しい曲を、これだけ演奏できるのは
すごいことだと思う。
月末に西本智実指揮でマーラー5番の演奏会があるけど、今回ので十分満足だわぁ。
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