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2016年11月07日00:57

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ビゼーとマーラー、プロとアマ

金曜日から鼻水が・・・

かぜかと思っていたけど、今日は目もかゆい。
花粉症だ。天気がよくて、ブタクサやらの花が結構咲いたのだろう。

昨日は、オーケストラ・アンサンブル金沢のコンサート

井上道義 指揮
イェルク・デームス ピアノ

ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ビゼー 小組曲「子供の遊び」作品22
ビゼー 「アルルの女」第1組曲、第2組曲

イェルク・デームス、88歳。
普通、耳が遠くなって、音楽家としての活動もきびしくなるように思えるのだが、
ステージに歩いて出てきた時もゆっくりながら、確かな足取り。

この人の小品集のCDも持っているけど、ファンではない。

いやはや、こんなベートーヴェンはなかなか聴けない。
純粋音楽。
パッションが全く感じられない、
無心のすごーくゆったりとした演奏。
井上さんの指揮も合わせるのが大変そうだった。

アンコールのシューベルトの即興曲は、全く同じ傾向の演奏で、無常観が出ていた。

ビゼーの方が、ダイナミックでよかった。
「子供の遊び」の冒頭のトランペット。
「アルルの女」のカリヨン。ホルンが実にいい。演奏後に一部拍手が起きた。
ファランドールでのはじけっぷり。
ティンパニは、ベートヴェンの時は渋い音が出るものだったが、後半は別のティンパニになっていて、快適。ティンパニストはフランソワ・コンベモレルという、フランスの人。

井上氏も前半の演奏で大分予定時間が延びたためか、
なんとなく急いでいるように雰囲気に見えた。
でも、それがきびきびとした演奏につながっていたように思う。

ビゼーを聴いていたら、旋律がバーナード・ハーマンの「めまい」に似ているところに
気がついた。


本日は、石川フィルハーモニー交響楽団の演奏会

ベートーヴェン(マーラー 編)/弦楽四重奏第11番 ヘ短調 「セリオーソ」(弦楽合奏版)作品95
マーラー/交響曲 第5番 嬰ハ短調
指揮 /花本康二

アマチュアとはいえ、大編成のオーケストラ。
指揮者の人もアマチュアだけど、ずっと指揮をやっている人。
演奏会の前説で指揮者の花本氏がマーラーの曲の解説をしているのを聴いて
すごくマーラーを好きで理解していることがわかり、期待が持てる。

ベートーヴェンは、鼻の状態がひどく、薬を飲んだせいで、記憶にない。
ただ、アマチュアのオケとプロのオケで、一番ちがうのは弦楽器だなぁと実感した。

マーラーは、冒頭のトランペットから
丁寧に着実な演奏で、大満足。
ティンパニの響きもすばらしい。

第4楽章アダージェット。ハープの音色も美しい。しっとりとした演奏。

本当にこんな長くてヘンテコなところもある難しい曲を、これだけ演奏できるのは
すごいことだと思う。
月末に西本智実指揮でマーラー5番の演奏会があるけど、今回ので十分満足だわぁ。
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