均衡を崩した積み木が積まれていく
折り畳めるもの圧し込まれるもの
積載量も記載されないままに上乗せ
低い志と低い沸点の漂う蜃気楼が
八つ裂きにし尽くした夜にもう一度出会う
高い密度の力比べがはじまるのなら
崩壊しようか再生しようかの分水嶺
文字化けされた脳内のエラー修正して
接吻で殲滅するのか再入力していくのか
気紛れに泳ぐ魚のフォルムを目でなぞる
気高く羽ばたいた鳥のモーション指でたどる
瞬間が旅経つならばどのポジションで待ち
究極のタイミングとポイントで激突させる
火花が飛び散るような高揚を保護するから
バランスの劣化した神経が行き来する道
往来にはまばらな星が闊歩していくが
馬車のような音で踏みならす体つきに比べ
瞳の光には栄養か思想が偏向しすぎたのか
煌めいた成分がいまいち不足していたので
銀色の水辺で顔をばしゃばしゃ洗いたい
ぼろぼろになった自我をたくさん携えながら
悲しみを模写した喜びも破裂させた大海原
大地よりもおぼつかない気持ちを漱いでくれる
醜く泣き叫ぶ列島の爪先からてっぺんまで
ふさぎこんでのみこんでくるみこんでおくれ
従うよなんだってこうやってここにいる限り
しみ渡らせる感性の一滴を険しく見送って
次の晩はきっと次の番だと待ち構えている
瓦解したパワーバランス根こそぎ構成しよう
源は源泉は厳選しないでどこからも湧き立て
吸収しながら放出しながら透過をさせながら
循環しながら朽ちてはたらふく育ってしまう
いままさに更新していく最高潮の極点を見る
極致としてのやすらぎと何食わぬ不安群の澱
銀河を駆逐した心情はもはや星雲を呑み込んで
仙人なら霞を喰らって細々と生き伸びていく
たくさんお食べよこんなに肥沃な世界と体躯
流線形の曲線美が情緒の導火線を爆撃する
背中ににおわす夜景と朝焼けを重ねて抱こう
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