もう会えない場面をふと身近に感じてしまい立ち竦んで身体の重みを空洞に浸してから空白を煎じつめれば再会できるのかと問う前だけみて進む脚はいつしか折れて方向の喪失俺を決定的に狂わせた泥沼の愛もどきは輝いて穏やかさと激しい狂気に満ちた多幸の山頂か
ただ生を死との近似値に接近させるために枯れた小細工を身体に巻き付けて連れ添う分裂して乖離されて昇天することは適わずごみ屑と果てても収集車に鼓動を分別される輪廻の刑が確実に臆病な暗鬼を胎動させる鬱とたたかう闘魂は注入されても漏れ逃げる邦の有事
耳にうめこまれた耳栓から聴こえる静寂蓑虫のつぼみが咲いて外の冷気に触れて思いがけずに鼻から血が滴りはじめてる粘膜が剥がれるように媚びりつく血液は血管の中でさらさら流れてるとも思えず不安になって空咳を数回漏らすけど消えず夢にうめこまれた再生装
おしりの穴あたりからある日コードが伸びてそこらへんのコンセント差し込んで充電を出来たならお腹が空かなくなったら困るなおしりの穴からエネルギー注入されるのが可逆的な存在になれるようで憧れてしまうそれは大地から養分を吸い上げられる植物きっと動物
うれしくない懐かしい感触はめのまえのめまい帰宅してびーるを飲む気力はあるけど食事をするエネルギーってなかなかのもので目をつぶってうつらうつらしないと食べれない日が増えるあおむけに寝転んで天井を見つめてしまうとぐるぐるまわりはじめるからとても
嵐の中でも小舟をひっそり出していくようなそのときの感情はひっそりしているのだろうかそれとも物凄い豪雨に見舞われているのだろうか天気予報がそっぽを向きそうなぐちゃぐちゃの横殴りの衝動がいつだって胸を掻き毟っていた雨どいのように先へ誘ってくれる
記憶を追いかけっこするときに使うのはどこの器官なんだろうって脳の中に尋ねる聴いたこともない音楽を聴きながらもどこか懐かしい風景を思い返すときに追いかけられてたはずが追い始めたのは燃料切れになったページを今いちどめくるため閉ざされた行間をささ
なだめてほしい感情が棘を伸ばして勢いよく刺すことで満たされようとしているひりひり肌を焼いた太陽の痕をさらに焦がそうと純白の色素から虚しさの灰色を吸い上げていく骨の色はほんとはどんな色をしているの干乾びた皮膚と干乾びた肉で証明してみて赤茶けた
ものすごく空間に不自由してしまうときは死を意識するそれは水の中から脱出できなくて溺れていく一方だったり狭い壁面に包囲されて閉じ込められてしまったり火の中で煙の中で黒煙たちこめるなかだったり異様な臭気たちこめる中で呼吸がままならなかったり身近
サクラしかいない出会い系でサクラ前提でどきどきしたふりしてなんかよくわかんないサイトに誘導され始めたあたりからやっぱりそうだったのだなあと感心しながら半分がっかりするそんな予定調和の中の迷路にはまりこんだりするのは頭がわるいだってもうそろそ