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2016年10月23日12:29

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学習論(案)

勉強してみにつくのは最後まで調べ切って理解したことだけ。
運よく経験したことや反復暗記したことは、実際に思い浮かんできても、自信をもって新しい問題を解くパズルのピースなのか判断がつかない。

知るべきスコープを知るには、座学ではなく、実務を経験しなければ知りえない。
座学だけで想像する場合は、資格試験範囲や、ある書籍の内容の網羅などをスコープと捉えるが、こうして捉えたスコープは、実務には長大だったり、不足してたりしてズレていることが多い。

人生でも仕事でも論理性を身に着けることは大事だと思う。論理性を身に着けるには高度なパズルを実際に解いたり作ったりする経験が必要だと思う。
安直な論理には落とし穴がある。自分が導きだした結論にもどこかにミスがないか疑っておいた方がいいと思う。

学校で教育されるべき本質は人類が知りえた事柄のうちで重要なものであるべきだと思う。
人類が知りえた事柄のうちで重要なもののうち、明示的に教育してもらえない部分があると俺は思う。
それは、人類が知りえた事柄のうちで重要な暗黙知部分だと思う。
このような暗黙知部分はニュートン以来、自然科学の分野で、多くの成功実績を量産し、自然科学の基本方針として今日デファクトスタンダード?になっている、現在も変わることなく信じられ続けている推論方法のことであるが、これらの推論方法はヒトと自然を結びつける神秘的な奇跡を俺が認識してる限り11個要請しており、自然科学だけに限らず、あらゆる対象に転用できる「推論方法の憲法」のごとく予感されているにもかかわらず、推論方法自体の真偽を確かめようがない(形而上学的である)のでほとんどの学問で「暗黙知」の形で共通認識されていて「明示知」とはだれも断定できない推論方法であると俺は思う。
自然科学をはじめとする人類が知りえたこのような暗黙知部分を俺なりに言語化を試みて「奇跡#項番」をタイトルにして下記に箇条書きする。
<ここから20190508追記>
くどいようだけど、これらは観念的なもので実際に正しいのかどうかだれにも永遠に証明できないが、どうやらどの学問でも暗黙的な前提として要請されているように思われる命題だと思う。つまり哲学でも数学でも証明されてないはずだし、未来永劫証明されえない命題と想像する。
<ここまで20190508追記>

【奇跡#1】現実には再現性をもってヒトが知りえることが存在する
※単発の経験から知りえたことは事実と呼称される
→平たく言うと、「現実には"確かなこと"が存在する」

【奇跡#2】知りえた事実を永続的かつユニークに書き留めたり、他者に伝達することができる
※具体的な事実を書き留めたり伝達するのに使われるツールは言語と呼称される
→平たく言うと、「"確かなこと"は言葉にしてみんなで共有できる」

【奇跡#3】現実には再現性をもってヒトが知りえる規則性(法則性)が存在する
→平たく言うと、「現実には"確実な法則性"が存在する」

【奇跡#4】複数の事実から巧みに推論することで、このような規則性(法則性)を知ることができる
※このような推論は帰納的推論と呼称される
→平たく言うと、「"確実な法則性"はやりようによっては知り得る」

【奇跡#5】知りえた規則性(法則性)を永続的かつユニークに書き留めたり、他者に伝達することができる。
※このように抽象的な規則性を書き留めたり伝達するのに使われるツールは言語または数学と呼称される。
※またこれらのツールで書き留められた規則性(法則性)を法則と呼称される
→平たく言うと、「"確実な法則性"は言葉にしてみんなで共有できる」

【奇跡#6】知りえた規則性の再現性を前提にして、未経験な部分(未来も含む)を予測することができる
※ある法則から個別の予測を行う推論を演繹と呼称される
→平たく言うと、「"確実な法則性"をちゃんと使えば経験してないことでも知ることができる」

【奇跡#7】ある法則にそれを形式的に適用することで未経験な部分(未来も含む)の予測につかえるツールが存在する
※このようなツールが論理と呼称される。
→平たく言うと、「"確実な法則性"をちゃんと使いこなす道具が存在する」

【奇跡#8】事実や規則性を書き留めたり伝達する言語や数学は、記述や伝達の便宜に加えて、後工程の予測をしやすいように便宜して最適化することができる
※言語にはこれらの便宜を図るために論理(文法)が組み込まれており、最適化は使いこなされていく過程の取捨選択により為された。
※数学にはこれらの便宜を図るために論理(公理系)が組み込まれており、最適化は数学者たちにより公理系や記号体系などの見直しや再構築を図られることで為された。
→平たく言うと、「"確実な法則性"を使いこなす道具は選択したり、改良したり、進化させることができる」

【奇跡#9】別の経験、別の日時、別の対象、別の範疇で見出された法則を、複数束ねて、一つの法則に昇華できる
※昇華された法則は特殊な個々の法則に対して一般性があると呼称され、一般法則と呼称される
※一般法則は、複数の特殊な法則を少数の一般法則に束ねているので、記述や伝達する内容をコンパクトにできるため、これらの作業を省力化効率化できる
→平たく言うと、「"確実な法則性"を使いこなす道具がいっぱい詰まった"万能ナイフ”あるいは、いろんな問題を解く"マスターキー"が存在し、かつ、知りえる」

【奇跡#10】一般法則から再現性をもって特殊法則を演繹できる論理が存在する
※一般法則から個別の特殊法則を導き出す推論も演繹と呼称される。この場合の演繹を先述の演繹と区別して「拡張された演繹」と俺は呼称したい
→平たく言うと、「知りえた”万能ナイフ”はヒトに対していつでもどこでも万能な知を確実に提供する」
→あるいは、「知りえた"マスターキー"はヒトに対していつでもどこでもあらゆる問題を解く鍵として機能する」

【奇跡#11】この「拡張された演繹」に使われる論理は、特殊法則から単発の予測を導き出す際に使われた論理から拡張できる
※事実や規則性を書き留めたり伝達する言語や数学は、記述や伝達の便宜に加えて、後工程の予測をしやすいように便宜されて最適化されたと述べたが、さらに、一般法則から特殊法則を導き出す推論でも使えるように拡張が可能であった。このような論理を「拡張された論理」と呼びたい。
※「拡張前の論理」は微分積分前の古典代数学公理系と呼称され、「拡張後の論理」は近代数学(解析学以降)のいくつかの公理系の集まりという認識でよいと思う。一般法則は微分方程式などで記述される
※一般法則を発見する自然科学とは真理を発見する作業と俺は信じる
※演繹された特殊法則自体には別の観点で再現性が保証されているという前提で、一般法則から特殊法則を再現性をもって導き出せることができれば再現性は連鎖する
※再現性が期待されている一般法則を俺は勝手に真理と呼称したい!
※一般法則の発見は数多くの物理学研究で実際に行われてきたし、現在進行形で行われている。
※物理学をはじめとする自然科学の方針は、具体的な諸対象に適用できる特殊法則の発見とそれらを束ねる一般法則の発見であると俺は思う
※発見された真理を記述し、自然科学の方針を具現化できる論理(公理系)を発見(設計?)し検証する作業が数学だと俺は思う
→平たく言うと、「"すべて"を模型にする部品や材料は、"部分"の試作品を作ったときに使われた部品や材料を拡張することで作ることができた」
→さらに飛躍させると、「これから解く未知も、すでに知りえたことを記述してる部品をうまく拡張できれば、その未知も解き明かせるんじゃね?」

ほとんどの学問で採用されているデファクトスタンダードな推論方法は、21世紀になってようやく、「ロジカルシンキング」などの書籍で、物理学以外にビジネスや人生などあらゆる対象への転用が推奨されるようになってきた。
推論方法の出どころはニュートンなどの自然科学者であるが、工学でも創世記からすでにこの推論方法はほぼすべての分野で転用されている。
高校や大学で、自然科学や工学を学ぶ際に、うわべの操作法や設計手法などの学習にだけ目を向け、その本質にある「由緒正しすぎる」そして「分野をまたいでほぼ共通の」推論方法を暗黙知のまま着目しないのはもったいない話である。
今後の学習の際には、対象が何であれ、このような「由緒正しく分野をまたいでほぼ共通の」推論方法を理解して応用する姿勢をみにつけたいし、他の人にも身に着けて応用してほしいと俺は思う。
そうすればこの国のクリエイティブのレベルが維持され未来にレベルの底上げが期待できるのではないだろうか。
自分の備忘録も兼ねて、学問の暗黙知を今回は自分の言葉で明示的に記述してみた。

ところで、ナリッジベース単発より機械学習か、ナリッジベースと機械学習のミックスのがよさそう






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