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2016年10月22日09:30

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朝日岳・登山記録

10月13日(木)

日が暮れた。
朝日鉱泉に向かって細い林道を走る。
ところが手前1キロぐらいのところで通行止め。
橋の工事中だった。

仕方がないので、少し戻った広場に車を停める。
暗い山の中で車中泊。
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10月14日(金)

午前5時、夜明け前に起きる。
5時30分出発。

林道を歩いて行く。
朝日鉱泉まで2キロを歩く。
30分ぐらいで着いた。
本当だったらここまで車で入れる。

朝日鉱泉の宿は、林道閉鎖のため開店休業状態だ。
下山してもお風呂に入れないようだ。
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坂道を降りて、吊橋を渡る。
ここから登山道が始まる。

今日と明日で朝日岳(1870m)に登るのだ。
山形県を代表する名山だ。

樹林帯の緩やかな道だ。
ほかに誰も歩いていない。
朝早いからか、林道が全通していないからだろうか。
静かで気持ちいい。

標高1000mぐらいのところで谷筋へ下る。
金山沢を渡渉する。
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また整備された緩斜面を登っていく。

2時間ほど歩くと木道になった。
鳥原山の湿原まで来たのだ。

池塘の向こうに鳥原小屋が見える。
とりあえず小屋まで行って休憩する。
無人の避難小屋だけど、きれいな建物だった。
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また湿原を歩いて行く。
ナナカマドなどが紅葉している。

9時30分、鳥原山の頂上に着いた。
三角点は熊笹に覆われ、平坦な山だった。

ここから小朝日岳と大朝日岳が目の前に現れる。
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鳥原山を下りきると、小朝日岳の尾根の登りだ。
最初は緩やかな樹林帯だった。
登るうちに尾根は狭くなり、右側が切れ落ちた急斜面になってきた。

でもちゃんと道は整備されているので、軽快に登っていった。
ハイマツ帯になってきた。
とにかく上へと登っていったら、ひょいと頂上に出た。
小朝日岳だ。

夫婦連れの登山者が休憩していた。
前日は小屋に泊まったけど、氷が張っていたという。

その大朝日小屋と大朝日岳まで、もう少しだ。

小朝日岳と大朝日岳のコルへ下りていく。
後ろを振り返ってみた。
小朝日岳の斜面が真っ赤に紅葉していた。
カメラを構えて写真を撮っている人もいた。
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コルからの登りは緩やかだった。
ハイマツ帯の尾根歩きだ。
まるで北アルプスを歩いているようだった。
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小屋の少し手前に銀明水という水場がある。
泉が湧き出ていた。
水筒いっぱいにして、お腹の中にもできるだけ水を流し込んでおく。
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12時50分、大朝日岳山頂避難小屋に到着。
今日はここで泊まる。
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中に入ると誰もいない。
2階がザコ寝の宿泊場所になっている。
荷物をおろし、場所を確保する。

外に出ると、独り椅子に座ってワインを飲んでいる男の人がいた。
聞いてみると、この小屋には管理人さんが常駐しているけど、季節が終わったので、ちょうどさっき下山していったそうだ。

あらためて小屋の中を観察してみた。
きれいに整備されている。
1階には情報掲示板や管理人室もある。
でも普段から宿泊者は食事自炊、寝具も持参だ。
管理人さんは掃除と、ビールやジュース類を売るだけだそうだ。
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こういう山小屋に泊まるのは初めてだ。
興味津々で観察した。


そろそろ山頂へ行こう。
15分ぐらいで行けるから、荷物なしで歩いて行く。

頂上には二人の男の人がいた。
酒を飲んで楽しそうだ。
登頂を拍手で迎えてくれた。

雲が出てきて景色がよく見えない。
ちょっと粘ってみたけど、雲は多くなるばかり。
また明日の朝に来よう。
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下山したら、たくさんの登山者が到着していた。
夕方には20人ぐらいの宿泊者になった。
なかでも7人のツアーの人たち。
京都の旅行会社の募集で集まって登ってきた。
ずいぶん賑やかだ。
ここは東北の山奥なのに、なんだか関西の大衆酒場にいるみたいだ。

山小屋が酒場と違うのは、夜が早いこと。
明日の出発に備えて7時過ぎには全員が就寝した。

わたしもそそくさと牛玉子丼を自炊して寝た。

10月15日(土)


京都のツアー団体は午前4時から起き出している。
わたしもつられて起きてしまった。

味噌汁雑炊を作って、のんびりと朝食。

5時50分のご来光までには、ほとんどの人達が小屋を出ていった。
けさは風が強い。
もう少ししたら穏やかになるだろう。
小屋の中から朝日を見ながら、天気の回復を待つ。
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6時30分、風が弱くなってきたので出発。

もう一度、大朝日岳の頂上に立つ。

こんどはいい天気だ。
日本海も見える。
佐渡ヶ島も見えた。
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満足して、山頂の反対側に降りていく。
少し急なガレ場から、コルに至り、なだらかなハイマツ帯の尾根を登る。
右も左も山に囲まれ、本当に北アルプスのような光景だ。
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風もやんで雲も切れ、気温も上がってきた。
気分よく幾つかの峰を乗り越えていく。

上り下りしながら少しずつ標高が下がる。
御影森山(1534m)に到着。

紅葉と大朝日岳が美しい。
しばらく景色に見とれていた。
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御影森山を越すと主稜線は見えなくなる。
樹林帯に入る。
あとは狭い尾根の斜面を下る。
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朝日鉱泉手前の取水口に着いたのが11時55分。
鉱泉には戻らず近道を歩く。

12時30分、車に戻る。

林道を対向車が来ないかとヒヤヒヤしながら走る。
白鷹町の鷹野湯温泉・パレス松風へ。
温泉で汗を流す。


ひさしぶりの2日がかりの山で満足した。
気合が入ったところで、次の山へ向かう。


まだ続く

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