とっさの一言

夕方、散歩がてら少し遠いマーケットに行った。入口を入ったとたん、「先生〜」って声をかけられた。びっくりして顔を上げたら、二人の子供を連れたお母さん。
一瞬、訳が分からなかったけど、よく見たら、同僚のご家族だった。この奥さんは、僕の教え子でもある。

彼女は少々きつい性格だったが、二児の母らしく柔らかな良い顔つきになっていた。
久しぶりに会ったお子さん二人、あまりにも大きくなっていたので、びっくり。
以前、研究室に遊びに来た時は幼稚園生だった。いまは小学校中学年と高学年だとか。
このお子さんたちに何とか声をかけようと思ったが、「元気そうだね」としか言えなかった。

あの子たちには、ペプシの景品・妖怪ウオッチのグッズを山のようにあげたり、もらい物のお菓子はほとんど横流しした（僕はお菓子をほとんど食べない）。先日も、事務局長お母さん香典返し・でっかいバームクーヘンもあげたっけ。

散歩の帰り道、そんなことを思い出しながら、
「妖怪ウオッチ、まだ見てるの？」とか、
「この前のバームクーヘン、おいしかった？」とか、
気の利いた一言をかけてあげればよかったのに、と後悔しきり。

とっさの際って、うまいように応対できないもんだなぁ。