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2016年10月01日15:09

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台湾人と伯耆大山に登る

台湾人との山登りの続き。


21日(日)

午前7時、Mさんに南草津駅まで送ってもらう。
東海道線で京都へ。
北アルプス縦断のつもりが京都へ来てしまった。
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前日に天気図を見て考えた。
前線からいちばん遠い百名山の山として鳥取の伯耆大山を登ることにした。
京都駅から米子行きのバスに乗るのだ。

それにしても、いつ見ても京都駅の駅ビルは変な形だなあ。
毎日利用する京都市民は鬱陶しくないのだろうか。

中国自動車道を走り、米子駅に着いたのが12時過ぎ。
バスを乗り換えて登山口の大山寺へ行く。

今日はここまで。
観光案内所で宿を紹介してもらった。

「とにかく安いところをお願いします」
と言ったら、1件だけゲストハウスがあるという。

それが「大山ゲストハウス寿庵」だった。

廃業した旅館を改造して2年前にオープンしたそうだ。
行ってみると、きれいなの女の人が出迎えてくれた。
ここのオーナーだ。
愛想よくお部屋を案内された。

ゲストハウスだから素泊まりのみ。
部屋はドミトリーか相部屋。
お風呂はシャワーが一つだけだから近くの日帰り入浴温泉を勧められる。
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ここは地元の山登りの人たちのたまり場にもなっている。
そのときも3人の人が集まっていた。
頂上の小屋で働いている女性、大山のネイチャーガイドをしている人、大山の山岳写真家。
山小屋みたいで良い雰囲気だ。
なんといってもオーナーのKさんが美人なのがよい。

傘を貸してもらって、大山寺の観光、温泉入浴、夕食に出かけた。
夕方になってゲストハウスに帰ってきた。
まだオーナーと地元の人たちが談笑していた。
お菓子を食べながら、わたしも会話に加わる。

夜になった。
地元の人たちは帰っていく。

黄さんは近くのキャンプ場でテント泊。
許さんは酒を飲んでゴロゴロしている。

ほかにお客さんはいない。
わたしとオーナーの二人っきりでお話をしていた。

彼女は独りだけでこのゲストハウスをやっている。
もともと地元の大学の山岳部で山に登っていた。
卒業後は北アルプスの山小屋にいた。
それからこの大山寺の旅館で二十年近く働いていた。
自分で宿をやってみたくて、2年前にゲストハウスを始めた。

毎日お休みがなくて忙しいけど、いろんな人と出会うのが楽しいという。
山に登る人や、旅をしている人にもっと来てほしい。
お金があったら、もっと山小屋ログハウス風に改造したい。
そして、たくさんの人に大山という山の魅力を知ってほしい。

彼女はナチュラルに自分の人生を生きている人だ。
ステキな人だなあ。

大山に来てよかったと思いつつ、酒を飲んで寝る。


このゲストハウスのHP ↓

http://www.daisen-guesthouse-juan.com/


それから、ちょうど2年前に大山の剣が峰に登った。
ゲストハウスができたころだったんだ。
泊まればよかった。
その時の日記↓

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930046168&owner_id=614168

22日(月)

今日は昼から雨が降るという。
だから朝早く、5時40分に出発した。

南光河原の夏山登山口から登っていく。
樹林帯のよく整備された道を登る。
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夜が明けて明るくなってくる。
灌木帯になり、森林限界を越える。
景色が広がった。
米子の街と山陰の海が見える。
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八合目ぐらいから道は平坦になる。
緩やかな木道を歩く。
すぐに頂上小屋が見えてきた。
小屋のすぐ後ろが弥山(1711m)の頂上だ。
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最高地点の剣が峰は立入禁止だから、ここをゴールとする。
時間は8時ちょうど。

台湾人二人は喜んで記念写真を撮りまくっている。
中国地方唯一の百名山に登れて感激しているようだ。

わたしも、こんな景色のいい大山に登ったのは初めてだ。
山陰の人たちが、ゲストハウスの常連さんたちが「山は大山だけでいい!」なんて言うのがよくわかった、

雨が降ってきた。
急いで下山する。
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雨と汗で身体がびしょびしょだ。
温泉に入り、お昼ごはんを食べる。

豆腐定食というのを頼んだ。
豆乳に自分でニガリを入れて豆腐を自作して食べた。

ゲストハウスに戻る。
服を乾かして、荷物をまとめる。
オーナーと別れを惜しみつつ、バス停へ行く。

時間はまだ13時30分。
夜行バスに乗るまで、圧倒的に時間が余った。

路線バスで「久米桜酒造」というところへ行った。
造り酒屋の売店に座り込み、その場で買った日本酒を何本も空けた。
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黄さんは、あいかわらず写真撮影ばかりしている。

「この人は台湾では有名な写真家だ。この酒造店も台湾の雑誌に載るかもしれない」
と言ってやったら、店員の態度が変わり、粗品や肴をサービスしてくれた。

だいぶ酔ってきたところでバスに乗り、米子の街へ。
もう夕方だ。
駅の近くの居酒屋へ。

山陰で水揚げされた魚介料理と地酒を堪能する。
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午後10時、やっとバスが来た。
名古屋行きの夜行バスだ。

まさか今回の山登りの途中で自宅へ帰るとは思ってもみなかった。



台湾人の登山と観光、東海地方編へ続く。
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