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2016年09月28日00:32

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インバルに申し訳ない、と聴いてる方に思わさないでほしいものだ・・・・大フィル定期

超辛口です。気分を害される人は、以下読まないでください。

大阪 フェスティバルホール
大フィル第502回定期演奏会(1日目)
エリアフ・インバル指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
(コンサートマスター 田野倉雅秋)
モーツァルト:交響曲第25番ト短調
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

大フィル、下手。

正直これでやめてもいいです。

モーツァルトはまだましだった、ということにマーラーを聴きながら思った時の情けなさと言ったらなかったです。まるで、初見大会のような音楽の集中のなさ。インバルの棒がなんとむなしく空を切っていたことか。

聴いているこっちが申し訳ない、と思ってしまうんですよ。これって、どうなんですか?

モーツァルトを聴いているときは、まあ仕方がないかな、と思ってました。マーラーに力を注いでいるんだろうと。インバルの棒が指示する、音のエッジの鋭角さだとか、前へと突進する推進力だとかが今一つ実現できていなかったとしても、それはそれでいつもの大フィルの鈍重さだとおもって我慢もできましょう。

しかし、そのあとに続くマーラー、それがこの演奏では、ちょっといかがなものなんでしょうか。

大変申し訳ないが、ぐすたふくんには、オケ全体からの集中が感じられませんでした。指揮者の示す音楽へと収斂していこうとする気概が感じられない。確かに、個々の奏者に限って言うならば、力の限りを尽くしていた人もいたと思う。その一人として、ホルンの高橋さんの名を上げるに、全く躊躇はしない。徹頭徹尾、最善を尽くしていた、そのホルンの音には賛辞を惜しまない。3楽章オブリガートホルンの見事さは、特筆に値する。しかし、その人の努力をすら、空しくさせるような、なんという散漫な空気。

ペットの秋月さんが調子が悪かったりとか、ホルン部隊が高橋さん以外があちゃちゃあだったところが多かったりとか、そんなことは別によくあることだし、笑って済ますこともできましょう。大フィルですし。でも、それを帳消しにするような、気迫だとか、思い入れだとかがこのオケの魅力だったんじゃないんだろうか?

まるでこの間の大植さんに対する1日目と同じような、あまりにも明明白白の覇気のなさ。棒より先に行ってしまうだとか、あっちとこっちでやってるニュアンスが違うだとか、コンマスが立ち上がらないといけないぐらいに指揮につけられないだとか(アダージエットで、崩壊の予感にたまらず田野倉さんが立ち上がったのは、明らかにわかりました)。

インバル、どう思っていたんだろう。こんなオケを相手に、それでも渾身の棒を振り、唸り、歌声まで上げていたというのに。

5楽章の後半3分の1くらいから帳尻を合わせて、最後はそれなりに盛り上げて終わったから、客席からはブラボーが飛んでいたけれど、僕はとてもそんな気持ちにはならなかったです。ただ、インバルが徹頭徹尾、誠意を尽くして音楽を作ろうとしていた、そのことに対しては拍手を送りたいと思ったけれど。

前の記事に書いた「大植さん、もうやめていいですよ」という言葉を、今日はインバルに送ります。「インバルさん、すみません、わざわざ大阪まで来てくれたのに。もう、十分あなたの気持ちはわかりました。それだけで結構です。ありがとうございました」

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