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2016年09月21日00:33

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死ぬまでにしたい10のこと

5年前に地震があって、原発が爆発したあと、僕は「死ぬまでにしたい10のこと」を数えました。それをここでひとつひとつ書くことはしないけれど、その中の一つに

「死ぬまでに、一回でいいから、’復活’を演奏したい」

というのがありました。

僕の人生において、この曲は「特別」。人生でクラシックを聴くことを選んだのは、この曲をFMで聴いたから。実演では、大学3年の夏に聞いた出来たばかりのシンフォニーホールでの、コバケン・大フィルの立ち上がれないぐらいの感動。そして、朝比奈御大の圧倒的な存在感の、旧フェスティバルホール「復活」。そしてなによりも・・・大植さんの二つの「復活」。大フィル監督就任時の獅子奮迅の「復活」と、新生フェスティバルホールに捧げられた空前絶後の「復活」。

それを聴くだけでなく、その中に身を置きたい。それなくして、死にたくない・・・・

大学オケでヴァイオリン(セカンドだけど)を弾いていた僕は、本当は「復活」のヴァイオリンを弾きたかったのかもしれない。それはもう、この歳では無理だろうと思っていた時、娘が一緒に声楽をやろう、と誘ってくた。

「復活」を歌えれば、死んでも悔いはないかもしれない。「復活」を歌うことを願えば、どんな困難があったとしても生きていけるのかもしれない。

50になって、初めて僕は声楽のレッスンを受けることにしました。実は、昨日がその発表会。声楽の初心者は、まずイタリア歌曲から入ります。一つ一つ、先生のご指導のままに、ひとつ、またひとつと階段を上る日々。その甲斐あって、僕の声域は、最初Eもでるかどうか怪しかったところから、3年かけてようやくAに手が届くところまで。

今回の発表会の曲は、Tostiの「ROSA]とDonaudyの「Spirate, pur Spirate!」。最高音はG。結構、ぎりぎりまで危惧されたものの、なんとか本番をクリア。

「復活」のテナーの最高音は、B。あと、減3度で、手が届く。いけそうな気がする。

そんな僕を、娘は上から目線。いいんだよ、君のおかげだからね。

出来たら、君はソプラノ、僕はテナー、京響の上に乗っけてもらって、京都コンサートホールで、共に感動を共有する、そんなことが可能なら・・・・

Bereite dich!
Bereite dich, zu leben!!

まだ、死ぬわけにはいかないです。


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