ときどき、偶然ではない、ということを思い知らされることがあります。
大阪 フェスティバルホール
大阪クラシック2016 第81公演
大植英治指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
(コンサートマスター 田野倉 雅秋)
マーラー:交響曲第1番「巨人」
なぜ最終公演が「巨人」なのか・・・わざわざプレトークがあります、ということが銘打たれたチラシやインフォメーション、なにかあるのかな、と思っていました。
実際、明確な意図があったのですね。そして、それが僕がこの数日間こだわっていた2008年にかかわっているということを知って、ああ、やっぱりそうだったんだ、と思いました。
鍵は、3楽章と4楽章。狩人を葬送する動物たちの行列の絵。狩人は動物たちのかつての敵、それであっても、動物たちは泣き悲しみ、その死を悼む。そして、最後、4楽章は魂の爆発と昇華。結局は、正しいものが勝利を得る、ということ。
大阪市章の描かれた法被、それを羽織ってのお約束の八木節はフェスティバル満席の聴衆の総立ちでもって迎えられる。
1週間もの大衆のための、市民のための音楽祭。そんなこと、ここ大阪でないとできない、それを10年やった、そして今年11年目、これは新たな「1」回目。
だから
「前奏曲」ではじまり
「1番」で〆る・・・・
大植さん、僕はあなたがもう別れをいうものだとばかり思っていた。
ごめんなさい。
そしてありがとう。これからも、あなたについていきます。
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