お宝をたくさん発見した！

実家へ行って整理をしていた。

べつに由緒ある家じゃない。
けど、親子３代にわたって趣味に生きるような人ばかりだったから、いろんなものが出てくる。
押し入れや隠し部屋に置いてある古い箱を開けていく。


弟のミニカーコレクションが出てきた。
マッチボックスシリーズだ。
アメリカのマテル社が引き継ぐ以前のイギリス製のやつ。
ほぼ箱入りでコンプリートしてある。
こんど弟に引き取りにこさせよう。
あともっと大きなミニカーもあったはずだけど、いまのところ行方不明だ。



宝生流謡曲の楽譜が出てきた。
これは、おばあちゃんが持っていたもの。
わたしも少し教えてもらった。
草書体の文字が歌詞で、横の「＝」や「：」が音符にあたる。
いまでもこれを読んで唄うことができた。



変体仮名草書体の読み方を教えてもらったので江戸時代の書ぐらいなら、なんとなく読める。
去年「春画展」へ行ったとき、絵の背景の詞書を読んでいた。
あまりに卑猥で滑稽だから「あははははは」と声に出して笑っていたら、キチガイだと思われた。


父親が４５年前に集めた大阪万国博のパビリオンメダルもたくさんあった。
どういうものか知らない人が多いだろう。
大阪万博では、各パビリオンの売店で入館記念メダルを売っていた。
お金のない子供は、売店横に置いてある記念スタンプをノートに押す。
多少余裕のある大人だけがメダルを買った。

父親のコレクションはかなりのもの。
ソ連館、アメリカ館、韓国館、スイス館、ドイツ館、フランス館、三菱未来館、住友童話館、ガスパビリオンなど。
重要なところはだいたい押さえている。
高値で売れるだろうか。



わたしのものもあった。
ずっと昔の彼女が着ていたセーラー服だ。
援助交際で未成年を騙してとか、そういうのではなくて、当時わたしは同い年。
詳しい事情と写真は省略する。
保存状態もいいので、これがいちばん高い値段がつくような気がする。
でも売り飛ばすわけにいかないので、古布団などと一緒に処分することにした。