mixiユーザー(id:91293)

2016年09月06日16:02

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だから、まだ腹のさぐり合いが続いている段階

最初に書いておくが、私から見て、ウラディミール・プーチン大統領は非常に冷徹で頭のよい人物であり、側近にも大変恵まれている。交渉相手としてこれほどの難物はいないんじゃないか、とさえ思える。

さて、まずは日本が世界と交わした「契約文書」を見てみよう。

サンフランシスコ講和条約 第2条から
(c)日本国は、千島列島並びに日本国が千九百五年九月五日のポーツマス条約の結果として主権を獲得した樺太の一部及びこれに近接する諸島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する。

これがすべてである。島の名前や正確な位置は書かれていない。ポーツマス条約では北緯50度という境界線で樺太を含む領土が大日本帝国のものと明記されていたが、日本国はそれを放棄する文書に正式に調印し、批准している。
この「契約内容」と地図を日本やソビエトとは無関係な国から見ればどう映るだろう。いわゆる北方4島が日本の領土だ、と明確に書かれているといえるだろうか。

そこに付けこんだのがソビエト連邦でありり、黙認したのがアメリカ合衆国である。残念ながら日本には当時のソビエト連邦に渡り合えるだけの軍備はなく(当然、日本国憲法第9条で軍隊ももてない)、ソビエトを「悪者」にしておかねばならなかったアメリカにとっても「都合のよい」話だったとも言える。

それでも日本政府はソビエト連邦と粘り強い交渉を重ねて日ソ共同宣言の形でわずかの進展を得た。もっともこれは「条約」でも「協定」でもないので、双方の国会・議会の批准はなく、個人間にあてはめれば「口約束」といってもいい。そしてここでもアメリカの威光(誤字じゃないよ)によって約束の履行は先送りされてしまった。

その後も日本は何度も交渉を繰り返しているし、ソビエト体制は崩壊した。鉄のカーテンにさえぎられていたソビエトの情報もグラスノスチによって大幅に公開が進んだ(当時のアメリカの主張がいくつもひっくり返ったのだが・・それは別の話)。
 ロシアとソビエトは決してイコールではない。むしろ、現在のロシアは感覚的に帝政ロシア時代に近い。今も軍事大国ではあるが、NATO諸国ほど喧嘩っぱやい印象はないし、現在のロシア政府はロシアの国益とロシア国民のための政治を行っている。
 日本、というか安倍内閣はこれまで何度も、アメリカの要請を蹴ってまでロシアとの外交交渉を重ねている。アメリカにとっては[悪者」がいたほうが都合がいいのかもしれないが、日本にとって資源大国であり、隣国であるロシアとは仲良くしておいたほうが長期的に見て得策であることはまちがいない。別にアメリカをきって捨てるわけでもないし、アメリカにどうこう言われる問題でもない。

さて、今回のロシア側の報道はというと、
>http://jp.sputniknews.com/russia/20160906/2733765.html
日ソ共同宣言について「本質的に、どちら側も宣言を履行しなかった」と明言している。記事のように「日本が提案を蹴った」と言ったかのような印象付けはない。むしろ、当時のソビエトにも問題があったことを認めているようにすら思える。

現在、日本で報道されているロシア関連のニュースの多くはロイターなどの欧米の通信社経由であり、当然、その国、その通信社の意向が入ってくる可能性は否定できない。

日本、ロシアとも、本気で平和条約締結を望んでいるわけであり、双方の大変頭のよい人材が知恵をしぼって腹の探りあいをやっている段階であろう。
マスコミや外野(C国とかA合衆国とかK国とか・・・)に惑わされないように、対等で有益な平和条約締結を望むものとして、冷静に成り行きを見守っておきたい。

ソ連時代の2島返還案、日本が拒否=北方領土問題でロシア大統領
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4179028
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