先日、父方の叔母から戦没者遺族年金を受け取るために父の除籍簿がほしいと連絡があったので、市役所で取得して送った。
以前、戦死したのは父の兄だと聞いていたが、それをどうして兄弟が受け取っているのか、腑に落ちなかった。
その父方兄弟の戦没者遺族年金の話がようやく分かった。
父の一番上の兄は独身のまま、戦死した(このことをこれまで誰も話してくれなかった)。
二番目の兄は応召したが、現地で病気になって帰国。その後、二人の子供を残して結核で死んだ。この二人目の兄には国から何も支給されなかった。この兄の遺族が実家を引き継いだ。
それで一番上の兄の遺族年金を両親の死後、兄弟姉妹が順繰りに受け取って、そのまま二番目の兄遺族に渡していたそうだ。
同じく戦争が原因で亡くなったのに、この違いは理不尽のように思う。
そしてさらに独身のまま異国で死んだ見知らぬ伯父のことをはじめて知り、哀れで悲しく思った。
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