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2016年08月28日18:05

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豊橋へ行き労働組合とアートの一日

昨日(8月27日)豊橋へ行った。

労働組合の用事だ。
全国大会なので北海道から九州まで、あちこちから組合の代表が集まった。

わたしは豊橋に住んでいたことがある。
だから「面白いところはないか?」とみなさんに聞かれた。
「昆虫酒場がいいよ!」と説明したけど、誰も行こうとしなかった。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1931765793&owner_id=614168

そんな消極的な人生では、組合活動なんてできないぞ。


ついでだから「あいちトリエンナーレ・豊橋会場」へ行った。

豊橋は人口40万人だけど、いまひとつ地味な都市だ。
だから空きビルがたくさんある。
そういうのを利用して、現代アートの展示をしていた。

豊橋駅の近くに水上ビルというのがある。
用水路の上に作った細長いビルだ。
全部で800mも続く。
昔からちょっと変わった店が多かった。
空き店舗のいくつかでトリエンナーレをやっていた。

あいかわらず映像作品が多かった。
暗い部屋でビデオを写すやつ。
真剣に観れば個性的で感動するのかもしれない。
でも、ちょっと覗き見するだけだとゴダールの映画もどきや、コヤニスカッティの亜流や、VJソフトを使えば誰でも作れるようなサイケデリック映像ばかり。
ひところ流行った粘土アニメのようなのが懐かしい。


それでも豊橋会場は面白かった。
名古屋会場より作品は少ないけど充実していた。
東三河の人たちの「名古屋コンプレックス」に配慮して良質なのを並べたのかなあ。

印象に残ったのを書く。

ラウラ・リマさんの作品。
水上ビルの空き住宅を金網で封鎖してある。
部屋にはアブストラクトなオブジェがあちこちに配置してある。
そんな不思議な空間に無数の小鳥が放し飼いにしてある。
文鳥やカナリアなど。
なかには肩に乗ってくるなれなれしい鳥もいてかわいい。
フォト



岡部昌生さんの作品。
旧飯田線の廃隧道である夏焼トンネルを題材にしている。
トンネル内部のコンクリートをフロッタージュしたり、写真地図の展示、一緒に行った高校生との日誌など。
こういう活動報告的アートは好き。
でもこの人は夏焼隧道から先には足を踏み入れていない。
現代でも自動車で入れない秘境・夏焼集落を経て、土砂崩れで埋没した県道288号線を通り、佐久間ダムへ抜ける。
こういう命の保証がないルートを歩いてこそアートじゃないのか?


リビジウンガ・カルドーゾさんの作品。
空き店舗に砂が敷き詰めてある。
真ん中にグライダーのようなオブジェが置いてある。
上に乗ることができる。
楽しいのは、アンプを調節してBGMをコントロールできること。
適当にダイヤルをひねって遊んでいた。
音楽により作品のイメージがぜんぜん違う。
音の大切さというのを感じさせてくれた。


ということで、次は岡崎会場を観なければ。
楽しみだ。
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