日本百名山完登をめざし、また山登りに行ってきた。
8月12日(金)
午前中の用事を済ませ、昼過ぎに出発。
時間がないので岡谷まで中央高速を使う。
群馬県草津市から国道292号線をのぼる。
白根火山ロープウェイ・山麓駅の駐車場で車中泊。
8月13日(土)
朝起きると、たくさんの人と車だ。
やっぱりこの時期は人出が多い。
午前9時の始発ロープウェイに乗った。
夏のスキー場を眺めながら、のんびりと上がっていく。
山頂駅の前にバスが停まっていた。
白根山と弓池が見えるところまで行ってくれるという。
料金は無料だったので乗る。
草津白根は火山活動規制で、火口から1km以内が立入禁止になっている。
だから白根山まで歩いていけない。
これに乗って、バスの中から山を眺めるしかない。
500mほどで弓池の近くに着いた。
天気も良くて、白根山がきれいに見える。
山裾には国道292号線が走っている。
道路のこの区間は夜間通行止めで、駐停車も禁止だ。
バスは山頂駅に戻る。
これから草津白根のもう一つの山である本白根山へ向かう。
駅の目の前にスキーゲレンデがある。
右の方に登山道がついている。
20分も登ると大きな中央火口の縁に出た。
火口沿いに進む。
右手に本白根山がある。
この山の頂上へ行く道はない。
樹林をかき分けて行けそうだけど、まあそんなことをしても疲れるだけだ。
素直に探勝歩道というのを歩く。
途中にコマクサがたくさん咲いているところがあった。
高山植物の女王だ。
女王様というと、網タイツを履きムチを持って、縛り付けた男の人をいじめるSな女性を思い出すけど、コマクサとは関係がない。
最高地点というのに着いた。
10時10分だった。
40分で登頂という、お気楽な百名山だ。
標高は最高地点が2150m、本白根山の頂上が2171mだ。
帰りは中央火口の反対側を歩いて、樹林帯に入る。
鏡池という、やはり古い火口の跡を見学する。
さらに10分も歩けば山頂駅に戻る。
でもロープウェイ代がもったいない。
歩いて下りる「富貴原の池コース」へ行く。
上級者向けと書いてあったけど、どうということのない道だった。
最後の方に「殺生河原」というところがあった。
硫化水素ガスの噴気帯だ。
看板に「危険ですので立ち止まらないでください」と書いてある。
でもせっかくだから、立ち止まって写真を写す。
ロープウェイ・山麓駅に戻ったのは12時5分だった。
わずか2時間半の登山が終了。
車に乗り国道292号線を走る。
山を越えて渋峠に来た。
日本の国道でいちばん標高が高いところだ。
2172mで、草津白根山よりも1メートル高い。
峠にある渋峠ホテルは長野・群馬県境に建っている。
食堂が長野県で、喫茶が群馬県になっているそうだ。
峠を過ぎると志賀高原だ。
2000m級の山並みが見える。
東北地方や中国・四国地方の山々よりも、ずっと高い。
でも、これらの山を登山する人はあまりいない。
国道を走って理由がわかった。
ほとんどの山が国道よりも低いのだ。
渋峠よりも標高が高いのは、横手山と岩菅山ぐらい。
だから頂上へ行くには、道路から一度降りて登り返すことになる。
そういうアホらしいことは、やる気にならんだろう。
熊の湯、木戸池、サンバレーなどのスキー場の横を過ぎる。
昔は冬になると、このあたりによく通ったものだ。
「私をスキーに連れてって」なんて懐かしいなあ。
原田知世が遭難しかけた志賀万座ルートなども一生懸命滑ったものだ。
湯田中まで降りてきた。
有名な温泉街だ。
長野電鉄・湯田中駅の隣にある「楓の湯」で入浴する。
窓の外からプラットホームが見えた。
ちょうど長野駅からの特急が到着した。
温泉好きの鉄ちゃんがいたら、ここは天国だろうなあ。
さらに車を走らせる。
いちど新潟県に入り、国道405号線の細い道を走り、また長野県へ。
長野県最北端の栄村・秋山郷に着いた。
平家の落人伝説が残る日本の秘境だ。
林道を上り、広い登山口の駐車場に到着。
日暮れの時間で、夕焼けを見ながら酒を飲む。
テントを張ったけど、車の中のほうが落ち着くので車中泊にした。
(次回の日記、苗場山編につづく)
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