特に目を惹いた作品は、山本芳翠の「裸婦」(1880年頃)で、ラファエル前派の絵のように美しかった。
こんな絵を日本人が描いているとは驚いた!
山本芳翠「灯を持つ乙女」(1892年頃)は、艶めかしい乙女が灯を持っているのだが、彼女の影が異様に見えた。
また、中村不折「男子立像」(1903年)と「裸婦立像」(1903年)は、この前に東京の中村屋サロン美術館で不折の絵は観たので、「ここにもあったのか。」と、思った。
いかにも外国で勉強してきた風の絵だった。
珍しいなと思ったのは、靉光「花園」(1940年)
靉光の絵は、東京の国立近代美術館で観たくらいで、他の美術館で観たことがなかった。
独特の絵である。
熊谷守一展と オディロン・ルドン展、ナンヤローネという展示もあった。
ナンヤローネは 分からなかった。何が言いたいのか。この展示は?
キスリングの「花」(1928年)が 他の展示と調和していないように思えた。
田淵安一の絵が展示してあり、その絵はご本人が寄贈したものだと書いてあった。
愛知県美術館にも 確か田淵安一ご本人が寄贈した絵があったはずで、いろんな美術館に自分の作品を寄贈しているんだなあ。と、思った。
田淵安一氏については、随分前に ブリヂストン美術館の開館記念の展覧会の時にギャラリートークでお目にかかったが、あのギャラリートークには 驚いた。
あんなギャラリートークは、絶対にあり得ないだろうと思われるものだった。
貴重なギャラリートークだった。
隣に菅井汲の絵が展示してあるのも、妙な取り合わせだと思った。
この美術館には、何とパイプオルガンがあった。
第2日曜日の午後2時からパイプオルガンの演奏が聴けるらしい。
それにしても、1時間に1本のバスはつらい。
結局、1時間くらいでバスの時間になったので、早々と退出した。
11時20分のバスの後は12時20分までバスがないので、そこまでじっくりと観ていられなかった。
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