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2016年07月20日21:43

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バレンボイムの良さ?

最近、バレンボイムの演奏をよく聴いている。

実は、バレンボイムが格別好きなわけではない。むしろ逆なのだ。

ベートーヴェンのピアノソナタを聴いても、初期の全集は若いくせにふてぶてしく落ち着き払った演奏が鼻に付くし、中期のDGの全集は、策に溺れるというのか?作為的なところが気になり、続けて聴くのが苦痛になる。 円熟期のライブ録音の全集は、それほど聴いてはいないが、どこか大味な感じがする。

指揮も然りで、例えばベートーヴェンも、ワーグナーも、全体的にタフで暑苦しく大味な感じがして、好んで聴きたいとは思わないのだ。

しかし、フィッシャディースカウとのシューベルトの「冬の旅」等は素晴らしく、優れた音楽性と輝きを見せる。名人ムーアのピアノ伴奏による同曲が、時として物足りなく感じられるほどだ。
やはりバレンボイムは只者ではない。天才なのだろう。

バレンボイムはピアノ演奏、指揮を含め、カラヤン並みの広いレパートリーを持ち、膨大な録音を残している。つまり、バレンボイムの音楽が楽しめないということは、それだけ音楽の楽しみを減らすことにもなる。

僕は、どちらかと言えば、音楽を聴いて理解できないのは演奏が悪いのではなく理解できない自分が悪い、思うタイプの人間だ。 自分の感性にそれほど自信を持っていない。

聴いて理解できない場合の解決方法は、何度も聴くことだろう。

ということで、今バレンボイム指揮シカゴ響によるブルックナーの交響曲第8番を聴いているが、第一印象は・・・面白くない。
何処がいいのか、さっぱりわからない。
(前に聴いた第4番「ロマンチック」はそれなりに面白いと思ったのだが・・・)

カラヤンやシューリヒトによる演奏の方がはるかにいいと思う。

しかし我慢して聴いている、その内、「ぱっ」とひらめくように良さが分かるのかも知れない。
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