厚顔無恥も此処に極まれり！

今朝の御用マスコミのトップ。

私は毎日新聞を購読しているのですが、もうず〜っと前から「この頃の新聞はもう要らない！新聞代４０００円余り、年間にして４８，０００円余りの金がモッタイナイ！購読は止めよう」と言って居るのですが、カミさんが世間体を気にして購読を止めさせません。　で心優しい私としては、家庭内に余計な波風を立てたくは無いので、仕方無く購読を続けています。　家庭内平和も金が掛かる物です。

で、その新聞のトップに、強いて言えば対称的な記事が載って居ました。

その一、安倍首相の増税再延期に関する強弁です。第二次安倍政権の最初から、子分の日銀総裁を動かして、金融緩和などの小手先の手を打っても一向に国内消費の向上は見られません。
実のところ、私の町の商店街も近隣に比べるとまだマシな方ですが、頻繁に店舗形態の代替わりが見られ、その店舗も直ぐまた店を畳むと言う事の繰り返し、商店街全体で何とかシャッター店舗が増えるのを防いでいると言う有り様、　いろいろ発表される景気のデータも全く信憑性が無く、肌で感じる景気は寒々とした状態がず〜っと続いて居ます。
つまり、政府は嘘と強弁で国民を欺いて来たのですが、茲に来て参院選挙対策の為に庶民皆が敏感な「増税」を先延ばしにして、庶民に支持を得、野党連合の選挙対策「一人区の立候補者調整」に対抗しようと言う狙いが見え見えです。
安倍さんは、先のＧ７で「世界の経済もリーマンショック級の懸念すべき状態に在る中、我が国も此処で増税を行って景気の冷え込みを招来する懸念を防止する為に」　予定している「消費増税の先送りを行う」なんて事を臆面も無く述べて、外国の首脳達を「キョトン！」とさせて居ましたが、其れを正式に国民に向けて宣言したのです。いずれにしても此れは「アベノミックス」が何の効果も無かった、むしろ格差拡大と貧困層の増加につながった悪政であった証拠に他なりません。
此れに付いては年齢層縦断的に賛否両論が有りますが、増税先延ばしの反対派は概ね「家計を切り盛りする苦労をせずに済む人達」であり、先延ばし賛成派は我々の様に日常の「家計の遣り繰り」に苦心惨憺している人達です。
先延ばしに付いて安倍氏は得々と尤もらしい事を喋って居ますが、実に白々しい限り。　人間は本質的に、嘘、誤魔化し、強弁、開き直り、をする者ですが、今の自・公政権は此れが多過ぎます。国民に対する眼差しが全く感じられないのです。

その二、今の「三菱マテリアル」戦前の「三菱鉱業」が、戦前に強制労働をさせた中国人労働者３，７６５人に対して其の責任を認め、謝罪すると同時に一人当たり１０万元(１７０万円の和解金を支払うと言う物です。
戦前、「三菱」と言えば巨大コングロマリットの一つとして日本を牽引してきた財閥でしたが、企業形態は変われ、いまの「三菱自動車」の様なスキャンダラスな事をして居た企業だったのです。三菱だけに限らず、三井、住友、安田、その他の財閥は全て「国益」と称する強引で身勝手な企業活動を、昔はして来ましたが、戦後７０年を経過して漸くその償いをすると言う事です。思えば「三菱自動車」と言い、何か最近になってこのグループのダーティな面が次々暴かれいる様で、日本の財界の全体が飛んでもない暗黒世界の様に思えて来ました。
しかし、今日のニュースは、過去の行為に対する償いをする、と言う事で、政治屋共の様に、失政、愚政、等に対する責任を取らない事から思うと、企業人の方が少しは良識を持って居るのかな？　と、聊か対照的なニュースかと思いました。