写真1枚目と2枚目は門司港西海岸1号岸壁で撮影した、
船名
日本丸
航行区域
遠洋
船種
帆船
建造場所
住重浦賀
船番
1115
起工
1983年4月11日
進水
1984年2月15日
竣工
1984年9月12日
総トン数
2570トン
全長
110.09メートル
全幅
13.8メートル(フィン張出時)
喫水
10.72メートル
船籍港
東京
主機関
ディーゼル(2基)
定格出力
2206kw(1500馬力)×2
推進器
プロペラ(2基)
航海速力
13.20ノット(24.45km/h)
最大速力
14.33ノット(26.54km/h)
最大搭載人員
190人(内実習生120人)
所属
独立行政法人海技教育機構
http://www.jmets.ac.jp/
海技教育機構では、(以下コピペ)
日本最大の帆船日本丸、海王丸、そしてディーゼル機関を備えた大成丸、銀河丸、青雲丸の5隻の練習船で航海訓練を行っています。
練習船では、海運界の将来の担い手を育成するため、船舶職員に必要な応用実践力と高度な知識技能の修得、さらに指導性や行動習慣の体得を目指した実習訓練が行われています。
また、国際航海に従事する上で必要な幅広い視野と教養を高めることも実習の大きな目的となっています。
(コピペ終わり)
21世紀の現代に於いて、船員になるために帆船で訓練することを、不思議に思う方がたくさんいらっしゃるだろうことは、想像に難くありませんので、ちょっと解説を。
上記コピペの通り、汽船では実務に沿った航海訓練、つまり、電子航法装置やレーダーを使う操船、機関の整備などが行われています。ただ、あらゆる機械は必ず故障します。もちろん、船は故障に備えバックアップを考えて設計されていますが、最悪の事態(全エンジン停止やら全電源喪失)の場合でも、安全に漂流しながら救助を待つ、という事は(無いに越したことはないですが)、帆船を力を合わせて操縦する訓練で培う事ができます。
セイルドリルは、読んで字の如く、帆を張ったり畳んだりする練習ですが、今日(2016/05/21)〜明日の「第73回門司みなと祭」のイベントのひとつとして、公開されました。写真3枚目は予めネットで拾っておいた画像です。
現代の帆船は、入出港の際には帆を使わずエンジンで航行しますので、帆走しているのを見ることはまずありませんので、貴重な機会です。
13:00〜総帆展帆(そうはんてんぱん)。字の通り全ての帆を広げて張ります。順風満帆の航海の状態の再現です。展帆が完了した時点で船は走り出そうとしますから、万一ロープが切れた時に備えタグボートが待機してくれています。
14:30〜総帆畳帆(そうはんじょうはん)。実際の帆走では風が強すぎて全ての帆を張るとマストが耐えられないケースもあります。特に嵐が近い時は全ての帆を畳んで備えます。力を合わせて速やかに畳むことも大事な訓練です。
明日22日(日)9:00〜11:00と13:00〜15:30、船内が一般公開されます。
門司港西海岸1号岸壁は、関門海峡ミュージアムの前の岸壁です。
JR「門司港(もじこう)」駅〜海岸沿いに西へ徒歩約10分。
門司みなと祭公式ホームページ(北九州商工会議所)→
http://www.kitakyushucci.or.jp/mojiminato/
なお、引退した先代の日本丸は、横浜市西区みなとみらい2-1-1にある「公益財団法人帆船日本丸記念財団」によって「日本丸メモリアルパーク」で保存され、定期的に総帆展帆と総帆畳帆を公開しています。次回は5月29日(日)、展帆が10:30〜11:30、畳帆が15:00〜16:00。
日本丸メモリアルパークへは、
JR根岸線・横浜市営地下鉄「桜木町(さくらぎちょう)」駅〜徒歩約5分。
みなとみらい線「みなとみらい」駅または「馬車道(ばしゃみち)」駅〜徒歩約5分。
日本丸メモリアルパーク→
http://www.nippon-maru.or.jp/
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