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2016年05月20日23:38

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歌枕紀行「厳島神社」六

弥山(ミセン)の頂きにあるお堂には、かの空海が焚いたという護摩火が、今も燃えています。その上に不気味なほど年季のいった大釜がかけられ、お湯が沸かされていて、万病に効くらしいので一口いただきました。これまでたくさん霊場をお参りしましたが、こういう形の信仰は初めてで、感動しました

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船『高倉院厳島御幸記』

高倉院は参籠のため、ふたたび本殿に入ると、巫女(ミコ)たちが神楽(カグラ)を舞い始める。夜もふけたころ、突如七才の巫女に厳島神が憑依する―――
     
  初めは倒れ伏して、時中ばかり絶えいりにし。

  おとなしき(成人の)巫女ども(+少女ヲ)抱(カカ)へて、程へて生き出(イ)づ。

  御神楽つかふまつるべきよし仰せられて(+神楽ヲ御覧ニナッタアト)、

  神主(+ヲ)召し出(イ)でて、さまざまのことども申さる

【参籠】神恩を得るため、読経などしながら夜を明かすこと。まどろんだ際に見る夢が重要
【時中ばかり絶えいりにし】1時間ほど失神していた
【程へて】あれこれ呼びかけているうちに
【御神楽つかふまつるべきよし】少女に憑依した神が要望
【神主】古くより佐伯氏が世襲
【さまざまのことども】後文によると、厳島神の由来を説き、法華経を唱えたという


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