「嘘喰い」実写映画とか勘弁してくれ…台無しになる予感しかしない。
・ゴーストバスターズ(1984)
「昔の名作をちゃんと見ようキャンペーン」の一作。今夏のリメイクを観る前にオリジナルを予習。
オカルトコメディのスタンダードだけあってこれ、今見ても楽しい。ビル・マーレイ演じる主人公ってこんなにクセのあるキャラだったか。
ノリは良いし(ノリだけでスッカスカのストーリーだけど)ドタバタが何とも微笑ましくて楽しい。CGも当時としては破格の出来。
昔はあのバスターズのロゴマークが「マシュマロマン」だと思っていた子供の時分。すごく懐かしい気分になったけど、この先、昔の映画を見るたびに郷愁に襲われるのかと少し不安。
・ミラクル・ニール!
ずっと楽しみにしていたサイモン・ペッグの最新作を、新宿まで観に行ってきました。
私モンティ・パイソンには明るくないので、クセの強い笑いと聞いて若干不安もあったのですが、まったく以て杞憂。ギャグはかなりベタで少々下ネタ多めながら、劇場内に笑い声の響き渡る娯楽作に仕上がっていました。
なんといっても「喋るわんこ」デニスがもう可愛らしくてたまらない。知的さと犬の本能のせめぎあいや、家族であるニールへの確かな絆に終始ニッコニコでしたよ。「ビスケット!」
リアルでも愛犬家として知られるサイモンはもうすっかりお馴染となったチョイダメおっさんを、今回も期待通りに生き生きと演じています。もうイギリスを代表するコメディ俳優の一人といってもいいと思いますが、こういうバカバカしい作品に喜々として出演しているというのは本当に嬉しい。
この一人と一匹の掛け合いだけでも、もう一本くらい観たいくらい大好きです。
中盤以降、.「力」を理解し始めたニールが暴走気味になっていくのも相まってどんどん面白さが加速していきます。全知全能なのに、言葉足らずと融通の利かない能力のせいでなかなか思った結果にならないアホらしさがなんともくだらない。「言葉の扱いには気を付けよう」とか「何もかもうまくいくなんてことはない、どこかが良くなれば別のどこかに歪みが出る」といった風刺というか、ちょっとした毒を感じる展開も効いていますが、物語のダイナミズムや盛り上がりには欠けるので、ハラハラドキドキや興奮、感動の涙とは無縁です。
何となく、こないだ鑑賞した「銀河ヒッチハイクガイド」を思い出しましたよ(こちらの方がもっと即物的にくだらなくて、非日常感は薄いですが)。
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