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2016年05月09日19:27

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歌枕紀行「厳島神社」三

厳島神社と言えば、平安時代の面影を残す数少ない遺構であり、当然国宝。さらには世界遺産・・・と、いかめしい肩書がついているものの、参拝者たちはいたる所で写真を撮りまくり、回廊にへたり込んで景色をめで、そのまま海におりてしまう・・・と、案外自由気ままなのでした

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船『高倉院厳島御幸記』

美麗な巫女たちが神楽(カグラ)を舞ったあと、高倉院はいよいよ本殿に進み、自筆の法華経を奉納する―――

  御導師・公顕僧正参りて、此のよしを(+神仏ニ)申し上げらる。

  (+ソノ内容ハ)九重(ココノヘ)の中を出(イ)でて、(+舟デ)八重の潮路を分け(+宮島ニ)

  参らせ給ふ御志など、聞く人も(+涙デ)袖をしぼりあへず申しあげらる

【導師】法会を執りしきる長。神社には寺が付属し、かならず法会が行われる
【公顕】近江・三井寺の高僧
【此のよし】院の願文か
【九重】宮中。譲位して上皇となったことを言う


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