若狭にむかって

若狭に向かって




　小浜を訪ねたことのない私は、電車を待つ間、福知山駅で過ごす。

　福知山城をカメラに収めようと、歩く。

　一時間で、この町を眺めた。




　本通りに大型の病院が建設、経済の中心的な場所。

　まだインフラとして整備されている、驚かされた。

　私たちによく見られる、介護施設・介護バスが見られない。

　介護が、新規起業として扱われてないのだろうか。





　若狭本郷あたりを散策。

　同じ日本なのに、表の風景は私の記憶と異なる。

　旅をしている人が、声を出す。

　「あの建物は、ホテルだろうか」

　正面に立札がなく、侵入をふさぐ塀や垣根がない。

　私有地か、公共地かの目安もみつけられない。





　そんな施設は、ひとつやふたつではない。

　いたるところにみられる、これとおなじ近い状況か。

　温泉は、あらゆるところにあるだろうか。

　途中下車した福知山のことを話すと、去年福知山では

　水害が起こったと聞かされた。

　同じ日本でも、知らないことがたくさんある。





　こども家族館という施設を歩いた。

　建物の敷地が地震か何かで、隆起していた。

　何も注意書きがされていない、そのそばで家族が

　テントを作ってキャンプを楽しんでいる。




　施設であれば、施設名を表示し入場を増やそうとする。

　所有者であれば、宣伝をする、が一般的です。

　子ども家族館も、大きな駐車場はあっても施設名の

　看板を見つけることができなかった。

　子どもを抱えた若い家族が、たくさん見られました。





　老朽した施設を見て、将来を想像します。

　公共施設をたくさん抱える自治体、それは誰のものか。

　誰が施設を利用し、維持費用は誰が支払うのか。





　再建するための必要な費用は、だれが負担するのか。

　コストの計算を、誰か担当しているのだろうか。

　やったらやったなり、原価計算もしないで次から

　次へと後先考えない。






　若狭本郷の駅へ、浜から入場しようとして

　トンネルに入らざるを得ない。

　歩行者と自転車しか通れないはずのトンネルは、

　自動車も行き来できる、大きなトンネルに工事中。