mixiユーザー(id:196524)

2016年05月01日21:38

349 view

俺ガイルr

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。r」感想
俺ガイル続BD特典7冊目。これで「another」シリーズ完結です。

以下、ネタバレ注意。










俺ガイルr読みました。

予想通りと言うか八結で、良い“まちがっていないラブコメ”でした。
完全に引っ付いた…とまではいかず、その一歩手前というところですが、八幡は「正しい呼び方が見つかんなくてさ」とか言ってるものの、まあ両思いですね。

結衣スキーな私としては嬉しいのは嬉しいのですが、しかしやっぱり言いたくなるのは 「もうちょっと頑張ってくれ、八幡」 ということでした。
(本編11巻同様)結衣の予定を聞いたのは八幡が先だったものの、明確なデートの誘いも結衣からで、(八幡自身も独白してるけど)結衣に助けられ、引っ張られてばかりで、正直不甲斐ないなあと(^^;
踏み込みが足りなくて物足りないですねえ。

八幡らしいといえばらしいのですけど、最後には「自分から人に踏み込めるようになる八幡」が見たかったですよ。
まあ、(相手が誰かは別問題として)八幡が自分で動けるようになるかは本編に期待するしかないですかね。さすがに12巻でも助けられるばかりのエンドだったら呆れますし>八幡
特典でのエンドは「結衣→八幡」の気持ちの決着を描いた話でしたが、本編では「八幡自身の気持ち」をちゃんと見せて欲しいものであります。
多分、それこそが本編で書くべきことでしょうし。

とまあ、少々不満はあるものの、結衣が自分の想いを諦めずに届けられたのは良かったですよ。11巻ラストでこれまで育ててきた想いに蓋をせざるを得なかった結衣は本当に可哀想でしたから。
八幡と手を繋いで幸せそうにしている結衣は読んでいて本当に救われました。

ただまあ、ラブコメ物語としてはちょっと“順当過ぎて”波風が立たな過ぎて、物語としての充実度や面白さは本編には及ばなくて、“あくまで特典小説”だなあとは思いました。
内容もほぼ11巻のバレンタインイベントをなぞってましたしねえ(^^;
前巻の「e」時点では「ここで10巻をなぞる話は終わって、ここからは未知の領域」だなんて感想でも書いていたのですけど、今回も出来事自体は思いっきり「11巻ベース」でちょっと拍子抜けではありました。
(10.5巻のいろはす話もあったことになっているのは笑いました)

ただ、本編10〜11巻の内容をなぞっているからこそ、要所要所での差異が際立っていたのは確かだったかと思います。
本編との主な違いとしては、
・雪乃が八幡への気持ちを顕在化させない。
・雪乃が抱える問題が表面化しておらず、雪乃が弱体化していない。
・雪乃が結衣の恋愛に協力的で、結衣が特に遠慮をしていない。(内心的なものや、結衣雪乃2人の間にいろいろな思いがありそうなのは書かれてますけど)
・八幡が恋愛的な意識をほぼ結衣ばかりに見せている。
・いろはが(明確な言葉ではないけど)結衣と八幡の恋愛関係に言及。
・三浦や戸部も結衣の気持ちに気付いていそう。折本も八幡を応援してる感じ。

という辺りで、特に雪乃の状態が大きく違うことが展開に大きな差を与えているわけですが、そこが違った主原因はと言うと、つまりは「正月に雪ノ下母と会わなかった」ことですね。
どれだけ負の影響力でかいんだよ>雪ノ下母、と思いました。
雪乃の問題が無いと、本当に割とストレートなラブコメになっちゃうんですねえ。

結衣をサポートする雪乃の姿も、9巻までの雪乃の延長線上で違和感も無かったですし、「9巻頃の時点で想像出来たまんまの終わり方」ではありました。
それもあって、正直「よく出来たSSみたいな話」だったかなとも思ったりして(^^;


以下は箇条書きで。

・八幡も雪乃も、結衣がいたからこそ今の関係があると自覚しているのは印象的でした。
結衣も他の2人に助けられたりしてますけど、それでも結衣が欠けていたら、奉仕部は数ヶ月も持たなかっただろうとは思います。

・「八幡と結衣が付き合ったら、結衣の立場がどうなるか」と言うのは、八幡が自分にブレーキをかける大きな理由の1つでしょうけど、今回の話を見ていると、「案外問題なさそう」ではありました。
葉山も「君は気にしすぎなんだよ」と言ってるし、結局最大の問題は八幡の自意識って事ですかね。

・由比ヶ浜マが出なかったのはちょっと残念です。

・anotherでは途中まではいろんな人達が八幡の恋愛問題に踏み込んだりしてきていた中で、戸塚と平塚先生が絡まないままだったので、この2人は最後にとっておいてるのかと思っていましたが、
最後まで特に絡みませんでしたね。この2人がバレンタインイベントでも出番が無いとは思いませんでしたよ。(材木座も)

・いろはは、雪乃を「雪乃先輩」と読んで懐いたり、八幡の恋愛関係に大きく踏み込んだりと、今回かなり美味しい役どころでした。
特に135ページ付近の「外堀」の会話のあたりはいいですねえ。「他にこういうこと言う人がいません」と言うのも実にごもっともで、いいポジションでしたよ。解ってるなあ、いろは。

・最初に(主に八幡への)不満点を述べたりもしましたが、結衣との一連のイチャイチャはニヤニヤ出来てホントに良かったです。
前巻ラストから序盤での怪我した八幡に肩を貸して歩くシーンや、シーデートでの手握りイチャイチャっぷりとか最高ですね。
これで、本編では(結衣と引っ付く、引っ付かないに関わらず)もうシーデートは書かれ無さそうでもありますけど;

・ラストを「こっちから行くの」や、花火や、「……まぁ、そのうちな」「うん、そのうちね」といった、2人のこれまでの積み重ねの再現で締めてくれたのは嬉しかったかと。


さて、本編12巻がどういう終わり方になるかは分かりませんが、年内くらいで出てくれるといいんですけどねえ。

【追記】
・ラストシーン、ホントに良かったですけど、「こっちから行くの」と言われたあとで、「もう抱きしめちゃえよ」と思ったのは……他の人には内緒ですよ?

・「……今度は、お礼じゃないよ」は、本編11巻の状況と対比すると泣けますよ。

・本編と違って奉仕部の関係を混ぜっ返さない陽乃の本編との差が大きかったですが、結局雪乃の状態がおかしなことになっていなければ陽乃も11巻の時ほど行き過ぎた事はしないのですね。
何を考えてるのか分からない陽乃ですが、何のかんの言っても妹の成長を願っているのは確かなのかなあ。

・雪乃の「私のレシピ」、結衣の「あたしのレシピ」はほろ苦くて印象深かったです。「私」の「一つだけ、嘘を混ぜよう」「きっとこれが正しいカタチ。」がほろ苦く甘くて切ないですよ。
双方とも1話の最初の依頼に立ち返る内容に触れていましたが、2人があの時どこまでの会話を交わしたのか、気になりますけども、明かされることは無いだろうし、詳しく明かさないのが花でしょうね。

・rの話で単発漫画を描いてみたくなりました。GW中に描ければいいですけど。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年05月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る