昨日は巻機山に登ってから、夜中に車を走らせて朝方に中禅寺湖に着いたものだから、何処にも寄る気力が湧きません。日光は以前にバイクツーリングでしっかりと観光しているので、外は雨模様でもあるし、このまま車の座席を倒して睡眠不足を解消する事にしました。この時期はまだ辺りは閑散としていて、釣り客が目立つ程度です。10時頃に目が覚めると、まだ雨が降っている中を湯ノ湖まで走らせて、明日登る予定の白根山の登山口を確認して来ました。中禅寺湖に戻って来た11時頃になって漸く雨が上がって、開いていたお店で湯葉そばを食べていると、店内のポスターに気になる記載が。「男体山の登拝期間 5/5〜10/25」って、若しかして今の時期は登れないのか?慌てて確認すると、確かに山と高原地図の冊子にもその様に書いてある。そうすると北面の志津乗越からしか入山できない訳か。一瞬、想定していた南面の二荒山神社中宮祠から無断で登ろうかとも思いましたが、信仰の山であるからには悪い事は出来ない。慌てて車を走らせました。
私が恐れていたのは、北面は雪が深くて登れないのではないかという事と、志津乗越まで車で乗り入れられるのだろうかという事でした。時刻は既に12時を回っている…案の定、梵字飯場跡から先は積雪の為に車での進入は無理そうで、ここに停めざるを得ませんでした。急いで支度をして12:30から裏男体林道を歩き始めましたが、実はこの時に迷ったのが身を軽くする為の荷物の取捨選択で、男体山を見上げた限りではそれ程の積雪量がある様には思えない。間違いなく積雪は踏み締められているであろうから、ワカンは必要なくて、寧ろ必要とする物は凍結対策ではないかと、アイゼンとピッケルを携帯して行く事にしたのでした。結局、これが勝負の分かれ目となりました。
丁度1時間を掛けて志津乗越に辿り着くと、気を引き締めて登り始めます。早くもその積雪量に嫌な予感。ここからのコースタイムは往復4時間半で、雪山としてはかなりぎりぎりのラインです。しかし前日までに登られた幾つかの足跡が雨に消えずに残っていたので、迷う心配はなさそうです。下った形跡がなかったのは、或いは二荒山神社側に下りたのでしょうか。私は逸る気持を抑え切れずにその足跡の上を辿って行ったのですが、この後、数歩毎に膝下まで踏み抜いてしまうのには全く閉口してしまいました。大丈夫そうに思えるのに、次の1歩を踏み出そうとある程度の荷重を掛けた瞬間に足がズボッと填まってしまう。少し足が潜っただけでもバランスを崩してしまう。私は昨日の巻機山と同じ様に、ストックも使わずにツボ足の儘で通していたものだから、歩き難い事この上ない。そして少しでもトレースを外れると腰まで雪に埋もれてしまう。気持が焦っているものだから、つい「クソッ」とか「ふざけんなよ!」といった言葉が口を衝いて出てしまう。望んだ雪山なのに全く楽しめていない自分が居ました。それでも後もう少し後もう少しと歩を進めて行き漸く八合目へ。この辺りになると足跡が薄く残るばかりで、腰までのラッセルを強いられていたので、もう登頂は無理である事は判り切っていました。九合目までの中間点辺りで時刻は16時となって、ここで撤退を決めました。
下山時も、登りで踏んで大丈夫だった足跡を辿っているのにズボッと膝上まで雪に埋もれてしまう。腹立たしさと共にやがて悲しくなって、もしこんな気持の儘に山で命を落とす事になったとするならば、悲惨だなと思いました。私はもっと潔く自分の死を受け入れたいのに…。車に戻って来たのは18:30で既に辺りは薄暗くなっていました。
男体山 (後編)
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�茵\鐓譽�原より、太郎山、他
�蕁\鐓譽�原より、男体山
�茵〇崢転莟曚茲蝓�男体山の北面
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�蕁“�合目付近で1日目は撤退
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