昨晩、北京から上海に高速鉄道で帰ってきたが、なんと北京から南京まで１１００Ｋｍ以上の距離をノン・ストップで３時間４０分、南京から上海までも、もちろんノン・ストップで１時間１０分だった。すなわち、北京から上海までわずか４時間５０分！
その昔、��小平が初めて東海道新幹線に乗った時、一言「快」とつぶやいたそうだ。
それは、新幹線の速さに驚くと同時に、「中国も早くこのようにならなければならない」との思いがあったのだろう。
今の中国は、その��小平の思いが（物理的には）実現されたと言えるだろう。
中国はこの２０年間で、世界史上例を見ない、ものすごいスピードで発展を遂げてきた。
２０年以上前は、中国社会が自動車で溢れることを想像した人は少なかったし、「もしそうなったら大気汚染で地球には人が住めなくなるだろう」と言う人までいた。今、実際にそれに近いことが起こっている。
中国には「２回までの失敗は許す、３回失敗したら許さない」という考え方がある。早く発展する為にはこうゆう考え方も必要だったのだろう。２０年前の中国は、自動車は金持ちが運転手付で乗るものだったが、今や自家用車を持つのは当たり前となり、また各都市にはレンタカー・システムも完備している。
こうゆう現代の中国で、今尚古き良き中国を感じさせるところがあった。
それは、清朝皇帝の避暑地、承徳市の避暑山荘だ。
澄み切った青空、険しい山に囲まれた盆地にある離宮・庭園の美しさ、素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。
その地味な味わいは京都にも匹敵するが、スケールの大きさは京都を遥かに超えている。
ここは本当に現代の中国なのだろうか？
一緒に行った中国の友人に「上海の豫園とは比較にならないね」と言うと、「それは、全く話にならない。向こうは単なる役人の別荘だけど、こっちは皇帝の別荘だからね！」との返事。
マイミクのTORUMONTYさんが、「中国で行ってみたいのはここだけだ」と言われていたが、確かにここは別世界という感じだった。
TORUMONTYさんは「１９７６年以来、中国に来ていない」とのことですが、その鋭い見識に舌を巻いた。
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