ハリウッドでも活躍するイ・ビョンホンの「王になった男」以来4年ぶりとなる韓国映画主演作。高麗末期、ユベク、ウォルソ、プンチョンの3剣士は、最強と呼ばれた3本の剣で反乱を企てるが、ユベクの裏切りにより計画は失敗に終わる。18年後、ユベクは国でもっとも権力を持つ男となっていた。ある日、自身が主催した武術大会で、ユベクの視界に一人の少女の姿が飛び込んでくる。少女の剣さばきは、かつての仲間ウォルソの剣術とそっくりで、ユベクは少女の後を追うが……。「シークレット・サンシャイン」で韓国人として初めてカンヌ国際映画祭の主演女優賞を受賞したチョン・ドヨン、「その怪物」のキム・ゴウン、「監視者たち」などで俳優としても活躍する「2PM」のジュノらが脇を固める。(映画.comより)
少し前に「大阪では、こんなの、やってるなぁ」と気にとめたものの、上映館も少なく、最初から諦めていた作品でした。それがまさか、ほぼ時期がずれることなく和歌山で上映されてるなんて!知らなかった。宣伝、してたのかなぁ。ともかく、見つけたときは驚きでした。
時は高麗末期、民は圧政に苦しみ、人々の苦境を見かねた「義侠」が出てきていた時期でした。その中でも、伝説の3つの剣を持つ3人の剣士ユベク、ウォルソ、プンチョンは最強と謳われていました。彼らも世の中を変えるべく立ち回り、いよいよそれも成功か?という段になったところでユベクの裏切り。プンチョンは命を落とし、女性剣士ウォルソは姿を消すのでした。
そして時は流れ、優れた剣士のユベク(イ・ビョンホン)は順当に出世しています。あるときユベクは、自らが主催した武術大会で、見覚えのある足さばき・剣さばきの少女を見つけ、つい後を追います。若かりし頃、そう、理想に燃えていた頃、恋仲だったウォルソの動き(足さばき)を見間違うことはありません。彼女はどこに。そしてこの少女は・・・。
物語は、彼ら主人公の若い頃と現在が交互に映され、彼ら(年配の師匠も交え)がどう人生を歩んできたかが丁寧に描かれます。わかりやすいので混乱することはありません。最後は、切ない、本当に切ない物語へと収束してゆくのですが、とにかく画が美しい。
「アジア人は剣の優れた使い手」「身体の動きもカンフーのようにしなやか」など、一般的なアジア人のイメージそのままの映画ですが、それもなぜか心地よい。情の動きなども深いところで共感でき、このへんはアジア独特の文化・価値観かもと思いながらも、最後はその切なさに涙。あえて難点をあげるならば、少しワイヤーアクションが過ぎるかも。
剣の切り口を見ただけで、「○○の剣の傷ではない」と見破る腕の確かさや、盲目の女性が淹れるお茶の深さなど、ため息の出るような場面も。疲れているときなどに、却っていい映画化もしれません。
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