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2016年03月10日18:43

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【美術】心底ガッカリ「永楽 歴代と十七代永楽 善五郎展」

皆様、お今晩は。日本橋高島屋にて3月14日迄開催している「永楽 歴代と第十七代永樂 善五郎展」に逝ってしまいました。


京焼の名門、永樂家の歴史は室町時代末期にさかのぼります。祖先は奈良・春日大社の斎器を作る家柄といわれ、初代善五郎(一五五八年没)が武野紹鴎の茶の湯に用いる土風炉を焼き家業としました。十一代保全は、一八二七年、表千家十代吸江斎に同行し、紀州御庭焼で制作した紫交趾を徳川治宝公へ献上して、金印「河濱支流」(『史記』に中国の聖王舜が河濱で陶器を焼いたら器がゆがまなかったという記述から)と銀印「永樂」(明の永樂帝時代に名品が焼かれたことに由来)を拝領、以後「永樂」を陶号として使用するようになりました。本展は、十七代善五郎の作陶五十年を記念し、歴代と当代作品約250点を紹介します。茶道具から懐石の器まで、染付、色絵、交趾焼など多種多様で華麗な作風を展開する名品の数々で、日本の美・京のみやびをさぐります。


入り口に千家三家の家元や薬師寺、梨園の大物から送られた花束がある時点で眩暈がしましたが、これでも行くまでは割と期待していたんでショックが大きいのであります。

同じことを若手の陶芸家がやったら笑いものになるところですが、十七代続いた名門の当主が御作りになられると「伝統に胡坐を掻いていない」と評価が一変する。まあ、その現場を目の当たりにしたのではないですがデカデカと飾られた花輪はウソを付きません。

本日一日色々な展覧会を観てきて良い意味で刺激を受けてきたのですが、「花輪」で全て台無しにしてしまった感がありました。

ここんところ日本橋高島屋の催事は二件続けてガッカリモードが続いています。三度目の正直で今度ダメだったら二度と行かないつもりになった暗澹たる企画倒れでした。(>_<)



http://www.takashimaya.co.jp/store/special/event/eiraku.html
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